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4回目、連休だ、東京だ、深川へ行こう!

ということで、今回も東京都の東部周辺をうろうろしながら、清澄白河をスタートして深川駅まで回ってきました。

まずは清澄庭園へ。

一部は木材で財を成した江戸の豪商、紀国屋文左衛門の屋敷跡だったのを、明治時代に三菱財閥の創業者が買い取って池を中心とした岩と松の多い庭園にしたそうです。

緑ばかりで花がないことにも驚きましたが、全国各地から集めた大きな岩があちこちに置いてあることにもびっくり。だって岩って重いでしょ?
運んでくるにはお金がかかったはずだけど、地味すぎてわからないし、自慢された方もどう反応して良いものやら、
「いや、さすがにお目が高い。このなんとも言えない岩肌のツヤが……」
って感じでしょうか。

そんな松の庭からも見える時代の象徴、スカイツリー。

庭園を出たらそのまま深川の江戸資料館へ。

セットのような江戸の町並みが再現され、部屋の中にも上がってよいということで、生活感まで味わえました。
考えてみたら、ウチの祖父母の家にも井戸(ポンプ式)や五右衛門風呂、囲炉裏や土間があって、江戸時代に近い生活だったんですよね。トイレも外にあってボットンだったし。

急激に時代が変わって生活が便利になったのはこの50年くらいかも。

街並みは朝になったり夜になったり

さらに南へ下って、江戸時代からモダンな東京都現代美術館へ。

う〜ん、もはや芸術はピカソどころじゃなくなった?
映像を見せられてもどこがアートなのかわからないし。
特にサエボーグさん……オブジェかと思ったら、ラテックスのボディスーツの中に生身の人が入っていて微妙に動くのが怖すぎましたっ

そんな前衛アートに圧倒された後はコーヒーを片手にホッと一息。ひたすら深川を目指しながら途中で焙煎コーヒーをテイクアウトしました。
人気の「ブルーボトルコーヒー」ではなく、似たような雰囲気の違うお店で。リーズナブルなお値段でしたが、秒でなくなるくらい全然足りないっ。味は最高だったんですけどね。

近くにあったジェラートのお店も、グラスにちょこんと盛ったアサイーのサンデーが1400円って、とても同じ日本とは思えない。

そんな中、ちょっと気になるお菓子屋さんを見つけました。地元の主婦らしき人が買っていたので入ってみたのですが、値段も驚くほど高いわけでもなく、
「いや、こういうこぢんまりした雰囲気は当たりなのよ!」

それがこちら、nicottoという焼き菓子のお店。

深川にあるnicotto、生ケーキもあります
オーナーさんはカッコいいおばちゃまです

私もケーキだけは色々食べてきたんですけど。
富良野の人気店とか、転勤で色々な場所に住んだので、その土地で行列のできるお菓子屋さんはほとんど制覇してきましたが、いや、本当に美味しかったっ

食べたのはカンノーロというイタリアのお菓子。
注文すると円筒の生地にリコッタチーズのクリームを入れてくれるんですが、これがサクサクなのはもちろん、スパイシーでまさにヨーロッパ!

大好きだったコロンバンのクッキーの真ん中に入っていた穴の空いたのと同じ味なんです。懐かしさと今までにない味わいに思わず感動。
「マジで美味しい!」
焼き菓子もいくつか買ってみましたがどれも当たりでした。

******

ということで、橋を渡り、駅前を通ってようやく深川へ。

ずっと歩き通しなので足もパンパンになっています。
それでもなんとか頑張って拝むぞ〜と目指したのは深川不動堂。

昔は海が目の前だったということで、深川名物にはアサリが入ってるんですね。
木材の貯木場があったので、木材を運ぶための水路もあちこちにあるし。

私が育った町にも近くに貯木場があって、大きな丸太が何本も港に浮いていましたが、水の中で貯蔵して腐らないのかな、と思ったら、割れるのを防ぐためなんだとか。

丸の外側の白い部分と内側の赤っぽい部分とでは収縮率が違っていて、そのまま乾燥すると割れるので、わざと水の中につけておくんだそうです。


そんな材木で儲けた商人たちが住んでいた街だけあって、ノリが派手というか、ご利益すごいっていうか、ここのご不動尊には最大級に驚きました。

深川不動堂、すごすぎる!

明治神宮といったスピリチュアルとは真逆かもしれない俗世パワー

隣にある富岡八幡宮よりも80年も後に建てられてその後再建されたそうですが、まさに仏のデパート。
ありとあらゆる仏が祀ってあるし、不動明王だけでなく特大の大日如来まである。
不動明王は大日如来の化身で元々はインドのシヴァ神ですが、あの世へと迎えてくれるのではなく、現世で救ってくれる仏様。

いやもうこれは頼るしかないでしょう!

マントラはアニメでもよく聞くので、思わず唱えてみたくなるし。
「ノウマク サンマンダ〜、バサラ ダンカン!かあ〜っ」

この地域の不動尊信仰は、江戸時代のはじめ、歌舞伎役者の市川團十郎が不動明王の出てくる芝居を打ったことが始まりだそうです。
「何それ、カッコいいじゃん!」
ということで一大ブームに。

ご不動様ってマッチョだし、頼れそうだし、「生不動が見たい!」って気持ちにもなりますよね、成田山にあるご本尊を拝みたいっ。そんな願いをとんでもないスケールにしたのがココ。しかも、ますます勢いを増してる感がありまくり。

本家の成田山に詣でたこともあるんですけど桁違いです、マネー感が半端ないっ。
建物の壁一面にマントラがびっしり貼り付けてあって、いやもう最強の結界じゃん、耳なし芳一もびっくり、すごすぎるよっ。

この左側に驚きの3Dマントラが……

これはきっと現世での幸せを願うには最高のごご利益スポットに違いない。

お賽銭箱に万札を投げ込み、床に額を擦り付けて拝んでいるおじさんの姿に、これは間違いないと確信しつつ、しっかりとお参りしてきました。



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