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「仕訳をきる」から「ルールをつくる」へ。
オンライン勉強会第2回。
平日夕方の時間にもかかわらず、今回も10人超の方にご参加いただいてありがとうございました。今回は会計freeeについて。
勉強会開始前に「この資料、これから開業するフリーランスの人とか多分分からないと思います」と言われ、「ああ、なるほどそもそも仕訳とは何かが分からないのか」と思い直す。
freeeを操作しながら説明したところも多く、簡単な資料になったけれど良ければご覧ください。
バックオフィスで働く方向けにつくった資料ではなく、ほとんど資料らしい資料なしで勉強会をしたのだけれど、前回より分かりやすかったと言っていただけてありがたい。
クラウド会計って何なん
パソコンにインスト―ルするタイプの会計ソフトではなく、クラウド上にデータがあるクラウド会計。
当然ながら同じデータを同時に多拠点で確認、操作できるということが最大のメリットです。
そしてフリーランスの場合であれば、クラウド会計ソフトから請求書発行を行い、それがそのまま仕訳になっていきます。かつては請求書作成と会計ソフト入力が別の業務でしたが、それが同時にできるようになってきています。
また、ネットバンキングやクレジットカードのデータを同期することで、日付や金額、購入店等の情報は入力しなくてもよくなりました。
こうした機能によって、リアルタイムに自分のビジネスの状況をクラウド会計上で把握することができるようになっています。
freeeの特徴って何なん
クラウド会計の中でもfreeeは少し変わった特徴を持っています。
一つは、「仕訳」を起点として管理するという従来の概念ではなく「取引」を起点として管理するという概念を持っているということです。
実は私が尊敬する方も勉強会を覗いてくれていて、
「仕訳という概念がなくなるというのは衝撃ですね」
という感想をもらいました。その通りで、だからfreeeの可能性を楽しみにしています。
仕訳って何か分からないまま会計が正確にできる世界がくればいいと思っていて。よく誤解されるのですが複式簿記じゃないとかそんなレベルの低い理解ではなく、複式簿記を意識させず実現していく世界が早くやってきてほしい。
もう一つは、自動登録ルール。これも「仕訳をきる」ことが仕事だという考え方から「条件付けをする」という考え方にシフトしているもので、これを使っていないfreeeユーザーも多いのだけれど、自動登録ルールを使わないのなら他の会計ソフトを使った方がいいと思うくらい特徴的な機能なので、少しでもその便利さが伝わればいいと思います。
注意するところって何なん
各所で言っていることだけれど、そのfreeeが目指しているだろう世界観と、「誰でも簡単に確定申告ができます」というメッセージが相反していて、現場では悲惨な状況になっている。
同期しているのに「そもそも残高が合っていない」事業者がどれだけ多いか、その現実にもう少しfreeeは自らの信頼のために危機感を持って対応した方がいい。
残高がずれる原因は、いくつかのパターンがあり、最も多いのは「無視する」機能。
銀行間で口座振替などがあった場合、同期しているデータが重複するので「明細を無視」するためにある機能が、プライベートな出金を「無視する」と誤解を与えていてそれが原因で残高がずれることが多い。
「明細を無視」というボタンや「プライベートな出金として処理」というボタンを押すとどういう結果になるのか普通はイメージできない。
本業のことは勉強するのになぜ会計は勉強しなくてもできると思うのか
そもそも「ちゃんと勉強しよう」と思う人が減っている。youtube動画を見たらできるようになる気がするし、ググれば正しそうなことを書いているサイトにあたる。それは参考書の該当ページだけを読んでいるようなもので、一度も教科書を読んで勉強をしたことがない人が、参考書の一部だけを読んでも正確な知識を得ることができないのと同じ。
会計だけじゃなく、Excelなどの表計算ソフトを使った事務処理なんかもそうで、「前任者がやっていた」という理由で現場では自己流のとても非効率なことが行われている。もっといいやり方があるかもしれないし、クラウドに置き換える方が断然効率化できるのかもしれない。
僕が教えることは知識としては大したことはないのだけれど、何が「正しい考え方」なのかを伝えていきたいと思っている。それが分かれば、ネットでその都度必要な細かな知識を得ることができる。そのための最低限の勉強ができる環境は可能な限り提供したいと思う。
ということで、せめて自分ができることとしてオンライン勉強会をしていきます。
オンライン勉強会続けます
この勉強会は、スタッフのための勉強会でありながら、自分自身学ぶことがたくさんある。
一つは、オンラインで1台のPCで画面共有のスライドを操作しながらチャットを確認したり、ペンで書き込んだり、参加者の顔を確認するのはなかなか大変だということが分かったこと。その切り替えに苦労したりするので、次からはスマホからも別アカウントでアクセスしてそちらからチャットや参加者の確認をしよう。
もう一つは、「初学者が何が分からないのか」というのが分かるということ。税務はある程度体系的に整理されていて入門書的な本もあるので、どこら辺の知識が入門的な内容かは分かりやすい。それを伝わる表現で伝えていくだけなのだけれど、クラウドの分野を交えて話すとなると、参加者のみんながどこまで理解しているかの把握が難しい。
あまり準備をしていない勉強会ですが、ながら視聴も途中入退室も全然OKなので、もしお時間があえばご参加ください!
【オンライン勉強会】
4月6日(月)14時-15時
「仕組みから理解する源泉所得税のポイント」
対象:起業家・フリーランス・中小企業経理担当者向け
【ログインURL】
https://zoom.us/j/146888755
※パスワード設定していますのでお申込みいただいた方にメールにてお知らせしています。10分前までは申し込みフォームを確認しておきます!(4/6追記)
4月6日分の申し込みはこちらから!
https://form.run/@tnktax-6371
来週以降、また内容や申し込み方法等を修正しながら続けていきますので、noteをフォローしていただけると今週中にご案内するようにします!(4/6追記)
今日は使いませんでしたが、いつもfreeeについてバックオフィスの方向けに使っている資料はこちらです。そのうちご紹介できれば。
みなさまのサポートがとても嬉しいです!いつも読んでいただいてありがとうございます!