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フリーランスも予算を立てよう。

バックオフィス業務の勉強会を隔週で開催しているのだけれど、今までは入口の話しかできなかったのだけれど、少しずつ話を積み上げることができるようになり、参加されているみなさんの確かなレベルアップを感じるようになってきました。

こうした機会を継続して作っていくことで、時折バックオフィス業務について意識するだけでもフリーランスにとってはとても良い機会になると思っています。

最近独立したフリーランスの方から、「いくら生活費に使っていいのかわからない」という相談を受けたので、今回はその前段階となる「いくら自分が収入を得る計画なのか」のお話を。

ちなみにタイトル画像は、前回のオンライン勉強会でイラストを学んだ際に池田佳世子さんが描いた絵です。そのときの模様はこちら。

▽予算を立ててますか?

会社勤めをしていたときは、年度の予算設定があり、目標となる売上に向かって営業計画などを作成していたと思います。それがたとえ根拠のない「前年比5%増」であったとしても。

ところが、フリーランスの方の中で、そうした予算計画を立てている人は少数なのではないでしょうか。
「そもそも収入が安定していないから予算の立てようがない」という人もいるかもしれません。それでも、分からないなりに予算を立てる意味があります。

▽自分が思っている通りに事業はうまくいかない

私が言うまでもなく、事業は自分が思った通りにはうまくいきません。新型コロナウィルスのような災害と呼べるものから、政治的な影響を受けるものもあります。それは自社の事業にとってマイナスの可能性もあればプラスに働く可能性もあります。
また、自分が病気になったり、家族の事情などで思ったように働けなくなる可能性もあります。
そうしたときに「当初自分がどう思っていたか」は忘れ去られて、去年の収支に関しては確定申告をして、とりあえずなんとなく食べていけてるからいいかという流れで事業をしている方も多いのではないでしょうか。

▽計画があるから目標と現実の差を埋める修正をすることができる

たとえば、「健康のために走る」というよりも「9月のハーフマラソンを〇時間〇分で走る」と目標を決めてしまい、それに向けた計画を立てて実行していく方が日常のランニングも意識が違います。

フリーランスの方も当然、本業の納品までの計画と進捗は管理しているはずが、お金の収支についてはざっくりとしている。それは単に、職人的な人が多く日常的にお金に関して考える機会が少ないからだけだと思います。

毎月の収入と支出の予算を立てて、実際にはどうだったかを振り返る。そんな難しく考える必要はなく、計画と実績をノートに書いたりExcelでつくる程度でも十分です。そうして定期的にお金について予想を立てる作業を繰り返すことで、価格の見積りの精度も上がってきます。

▽予算を立てるその前に

私の場合は補助金の申請などで事業者の方の事業計画の策定支援などをしていますが、数値計画を立てる前に十分に事業についてのお話をお伺いします。

今の事業の内容、提供しているサービスの内容と顧客、そのサービスの届け方、どうしてその事業を創業するに至ったのか、どんな想いで事業をしているのか、これからどんな価値を社会に提供していきたいのか、そのために自分の事業をどういった状態にしていこうとしているか。

そうしたお話を聞いた上で、まずはざっくりと数年間の数値計画を策定します。そしてそれを季節変動等も加味しながら単年度予算に反映させます。

数値だけなら誰でもつくることができるかもしれませんが、絵にかいた餅にならないためにもそうした経営計画もセットでつくる必要があると考えています。

なかなか一人でそうした事業の整理は難しいと思いますが、そんなときに私たちがお手伝いできれば嬉しいです。

まだまだ先の見えない世界ですが、だからこそフリーランスのみなさんも予算を立ててみることをお勧めします。

次回のオンライン勉強会は「フリーランスのための経営計画と予算の立て方」がテーマ。

「経営計画とか予算とか難しそうだけど、ちょっと興味あるな、、、」という方、ぜひご参加ください。

8月25日(水)20時-21時「フリーランスのための経営計画と予算の立て方」


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