安村シン

1988年生まれ。フリーのグラフィックデザイナー。経済学部を出てから就職先がなく、路頭…

安村シン

1988年生まれ。フリーのグラフィックデザイナー。経済学部を出てから就職先がなく、路頭に迷いかけた頃にデザインと出会う。 元パッケージデザイナー。趣味はビールと音楽。東京都在住。 Twitter→https://twitter.com/shinworks_net

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    グラフィックデザインにまつわる話を書いています。

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デザイナーが法人化して、1年が経ちました。

こんにちは。 デザイン会社「SHINWORKS株式会社」CEOであり、 アートディレクター・デザイナーでもある安村シンです。 私は、2022年11月22日に、4年と8ヶ月ほど続けて来た個人事業主から いわゆる『法人成り』をして、自分の会社を作りました。 それから一年。無事に本日、1周年を迎えることができました。 生き残ることができた!えらい! ひとまず、今も続いている事を褒めたいと思います。個人事業主も法人も、一人で事業を回して行くのは修羅の道。少し何かが崩れてしま

    • 現役であり続けること / chira ura zakki

      この記事は、チラシの裏に書くような雑記です。 ゆる〜く読んでくださいまし。 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 「デザインは、成果が目に見えるからいいよね」 デザイナーをしていて、よく言われる言葉です。 ところがどっこい、これには一つ 見落としている点があります。 「目に見えるからこそ、実力がむき出しになる」 つまり、実力がなければ、その評価が一目瞭然になってしまうという 恐ろしさもあるのです。 昔、楽器を練習してい

      • 少年の心は武器になる。

        こんにちは。グラフィックデザイナーの安村シンです。 デザインを仕事にするぞと思ってから今日まで、ずっと思っている事についての話をします。 少年というのは、幼い頃のこと。 小学生くらいまででもいいし、中学生くらいまででもいいのだけども、 大人になると記憶ごと忘れてしまいそうな少年時代の感覚や記憶が、大人になってからも武器になると信じています。 きっかけは2つ。 一つは、専門学校でデザインを学び始めて知った、サントリーのパッケージデザイナーカトウヨシオさんのエピソードから

        • フリカエリ in 2022.12.31

          12月31日。 世の中は、去りゆく一年を振り返る人ばかり。 わたくしもせっかくの機会ですから、 振り返ってみようと思います。 息を切らすほどアチコチで、 楽しみながら駆け抜けた2022年を、 振り返る間もなく大晦日を迎えて。 わずかな時間に、少しでも振り返るとするならば。 今年は本当に「よかった」一年でした。 「今が完全な収穫の時!」というよりは、 今年に起きた出来事が これから先で、きっと大きな芽を出して もっと想像もつかないような「みのり」と 出会うことができる

        デザイナーが法人化して、1年が経ちました。

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        記事

          仕事を頑張れる「瞬間」の話。

          みなさん、働くのは好きですか? 僕は学生の頃、 「できれば働きたくない!」と強く願い、遊んで暮らしたいとも思いながらも 決して油田持ちのお金持ちの生まれではなかったこともあり、やむなく働いて生きることを選び、今に至ります。 今でも、もし出来るのなら働きたくないと思う時もあるのですが、 逆に「もっと仕事したい!!」と思う時もあります。 それは、たぶん コレもっと欲しい!と思える「瞬間」が 仕事の中に含まれているからです。 僕の職業は、現在は自営業。つまりフリーランスで

          仕事を頑張れる「瞬間」の話。

          「乾杯」の瞬間が好き、な話。

          みなさんは、よく喋る方ですか? どちらかと言うと、寡黙な方でしょうか。 僕はふだん、どちらかというと、あまり喋りません。 小さい頃はお調子者で、 目立ちたがり屋で、 すぐ悪ふざけに走る少年でした。 なぜか他人のクセが移りやすい性質もあって、 周りからの影響を受けて 次々と自分を塗り替えていたのですが ある時、友達から 「恥ずかしいことをすると赤面する」というクセが移ってしまった頃から、 お調子者の目立ちたがり屋から、 すこし控えめになっていきました。 中学時代には

          「乾杯」の瞬間が好き、な話。

          甘党の僕が、ブラックのコーヒーを好きになった「瞬間」の話。

          みなさんは、コーヒーが好きですか? また、ミルクや砂糖を入れて飲みますか? 僕はコーヒーをブラックで飲むのが、いまとても好きで 1日に3〜5杯は欠かさず飲んでしまうほどです。(体に良くなさそう) 朝起きて、コーヒーを淹れ お昼を食べたらコーヒーを淹れ おやつどきぐらい、集中力が切れそうになるとコーヒーを飲み 夕方や夜にも飲んだりします。 いまも、noteを書きながらコーヒーを飲んでいたり。 そんな僕ですが、もともと小さい頃から甘党で 特にチョコレートが大好き。食パン

          甘党の僕が、ブラックのコーヒーを好きになった「瞬間」の話。

          デザインファンクラブ宣言

          2022年、8月1日。 いまだコロナ禍の続く、夏の日に 「デザインファンクラブ」を創立しました。(以下、DFCと呼びます。) なにやら楽しそうな雰囲気のある、この名前。 創立にかける想いを伝えたくて、管理人でデザイナーの私、安村シンが記事を作成しました。 DFCは、無料のチャットツール「Discord」上をひとまずの拠点とする、 デザインが好きな人の集まるところです。 まだ始まったばかりだからこそ、 どんな場所にして行きたいのかの旗印を、ここに宣言として記したいと思いま

          デザインファンクラブ宣言

          「新しいの作り方」を考えた話|企画メシ2022

          こんにちは。 フリーランスのグラフィックデザイナー、安村シンです。 コピーライターの阿部広太郎さんが主催する企画メシ2022に参加しており、そこで放送作家の大井洋一さんを講義にお招きする回に向けて「あたらしいドッキリ」を考える、という課題がありました。 個人的には、これはややチャレンジとなる課題です。 実は私、普段ほとんどテレビを見ない上に いわゆる「ドッキリ」を見るのが苦手なのです。 テレビを観なくなったのは、小学生の頃からインターネットにハマってしまい、「空いてい

          「新しいの作り方」を考えた話|企画メシ2022

          企画をするなら、デザイン筋力には頼らない話

          こんにちは。 フリーランスのグラフィックデザイナーの安村シンです。 私は2022年のいま、コピーライターの阿部広太郎さんが主催するオンライン連続講義「企画でメシを食っていく」(以下、企画メシ)に参加しています。 先日、初めの講義で「自分の広告を作る」課題を作成し 阿部さんのお話を聞いたことで、いろいろな発見がありましたので 今回の記事にまとめました。 ①感じたこと長い長い広告 初回、阿部さんの講義では「審査員は疲れている」というお話がありました。 今回も、課題提出者4

          企画をするなら、デザイン筋力には頼らない話

          経済学部からデザイナーになり、フリーランスになるまで。〜後編〜

          こんにちは。 フリーのグラフィックデザイナー、シンです。 前回の記事に引き続き、「経済学部からデザイナーになり、フリーランスになるまで。」と題し、ぼくが実際に体験してきた就職・独立までのことを記事にまとめました。 本記事のイラストは、あゆみさんの「あゆレポ」に依頼をして描いて頂いたものです! (↑あゆレポ後編の全貌。すごい!) さてさて、前回の記事では、 経済学部の大学時代、就職相談の場でお笑い芸人を勧められてしまったわたくしです。 そこから持ち直していけるのか・・・

          経済学部からデザイナーになり、フリーランスになるまで。〜後編〜

          経済学部からデザイナーになり、フリーランスになるまで。〜前編〜

          こんにちは。 フリーのグラフィックデザイナー、シンです。 今回は「経済学部からデザイナーになり、フリーランスになるまで。」と題し、ぼくが実際に体験してきた就職・独立までのことを記事にまとめてみました。 「デザイナー」というと、憧れの職業だったり、遠い世界に感じている方も多いのではないかと思います。 実際ぼくも、大学の経済学部に通ってる頃にはデザイナーの「デ」の字も考えなかったくらい、遠くの世界に感じていました。 しかし、色々あってググッと急ハンドルを切り、デザイナーとし

          経済学部からデザイナーになり、フリーランスになるまで。〜前編〜

          「忍者」が企業ロゴに!? デザイン制作のドラマ

          こんにちは。グラフィックデザイナーの安村シンです。 今回は、とある企業ロゴのデザイン制作のドラマをお届けします。 企業の名前は「株式会社E-ステージ」さん。 YouTubeを活用した発信を得意として、ユーチューバーや企業、地方自治体の映像・配信のプロデュースなどを手掛けています。 そして、企業のロゴはこちら。 (↑忍者らしきものが。) この忍者ロゴは、企業を象徴するシンボル、ロゴマークとして提案・採用を頂いたものです。 一見かなり特殊で変わったデザインです。ですがそ

          「忍者」が企業ロゴに!? デザイン制作のドラマ

          ケーススタディ:「スプラトゥーン2」にデザインを学ぶ

          こんにちは。グラフィックデザイナーの安村シンです。 今回は、NintendoSwichの大人気ゲーム「スプラトゥーン2」からデザインを学んで行きます。 「スプラトゥーンのUIデザイン」については、すでに本家・任天堂でUIデザインをご担当された、橘磨理子さんによる解説記事がありますので(なんと贅沢!)、そちらを参照して頂くとして・・・ スプラ初心者である私は、このゲームを初めて触って衝撃を受けました。 UX(ユーザー・エクスペリエンス)体験と言うものでしょうか、前作を触

          ケーススタディ:「スプラトゥーン2」にデザインを学ぶ

          #12 「シンプルが強い」理由(後編)

          こんにちは。グラフィックデザイナーの安村シンです。 先日、シンプルが強い理由を考察する記事を書いたのですが ざんねんなシンプルの例を挙げることに注力して、肝心な「なぜシンプルだと強いのか」という結論を書き切れませんでした。 そのため今回は、後編と称してシンプルが強い理由に改めて迫っていきます。 前回のまとめ前回の記事では、真っ白なノートを例に挙げて「弱いシンプル」の話をしました。 左のただ白いだけのノートは、表現こそシンプルですが何の意味もありません。 ここに魅力を

          #12 「シンプルが強い」理由(後編)

          #11 「シンプルが強い」理由を考える

          こんにちは。グラフィックデザイナーの安村シンです。 今回は、流行りの言葉「シンプル」について考えたいと思います。 「シンプル」という言葉は不思議なもので、 「とにかくシンプルに」と突き詰めるために使う人もいれば 「ほんとシンプルでいいから」と、妥協の方向で使う人もいる。 両者では、イメージするものが随分違うなと感じています。 では、なぜ同じ「シンプル」なのに認識に違いが出るのでしょうか。 そして「シンプル」が強い理由とは・・!? 今回は、その「シンプル」の謎に迫ってみ

          #11 「シンプルが強い」理由を考える