USJを劇的に変えたたった一つの考え方を読んで

本の書評・感想シリーズです。

日本人の中でも第一級のマーケターである森岡毅さんの本です。
(こうやってプロの人が、ご自身の経験から学んだことを千円とか二千円とかで読めるなんてなんていい時代なんだろう)

この本ですが、有名ですよね。
ビジネス書グランプリに選ばれてたり、色んな人がオススメしていたので読んでみました。

結論この本めっちゃ良かった。
何かを学ぶときには一人のプロの思考をトレースするのはむやみやたらに乱読するより良いと思うので、森岡さんの本を読むの再チャレンジしようかなあと思いました。

たった一つの考え方

何が良かったって、タイトルの通りたった一つの考え方が


消費者視点という価値観と仕組みに変えたこと
消費者の方を向いて消費者のために働け

ということなんですが、
シンプルにそういうことだよなぁという自分の中での共感とか納得感があったことでした。

自分実は会社に入る前にこの本読んでたんですが、「何当たり前のこと言ってるんだろう」って思った記憶があります。当たり前が難しいということが分からないからでした。

どこに共感があったかというと、価値観と仕組み←の仕組みのところが肝だなと、今まさに思っているという所に共感がありました。

読み進めていくと、

この本では、何故「消費者視点」が簡単にできないのか
ということに関しても見解を述べていて、

会社というたくさんの人が集まっている集団の中では、会社の利害と個人の利害が必ずしも一致しないから

ということです。
個人の利害というのは、給料などの待遇、自分自身のモチベーションの源泉(人によって違う)
ということと、
その個人の集合体である部門間(大きく部門長の個人ニーズが反映されてる可能性は高い)の利害が食い違うため、
それら、個人や部門の利害と、会社の利害が一致しないということなのかな。合成の誤謬的な

要はこういう、人間が集まってるんだから人間間の人間っぽいリアリティがあり、それっていくらマーケの戦略立てても実行されないとかの時の最たる理由になるよねということだと理解しました。

なので仕組みを変えるというのがものすごく大事になるのかなと。

消費者の方を向いて働くというのは、自社商品が顧客に選ばれる必然を作る

ということだとすると、そもそもマーケティング、商品企画、営業等など機能別に分かれている中(簡略化してます)で、
そのどれもが選ばれる必然を作るための大事な機能であるけど、全部が一体となってないと売れる仕組みが作れないし、それはマーケターが主導しなければならないとしたら、組織の構造から変えないと本質的なマーケティングはできないということなのかなと理解しました。

思ったこと

上述した通り、マーケティングというのは組織構造を変える所からだということになると、事を成すという強靭な意志力、不確実な未来に対して周りを巻き込んで仕事を進めていくリーダーシップやコミュニケーション力等など、いろんな力が必要。
戦略は実行という自分の会社のバイブルにもなっている本のタイトルの通りで、戦略は実行されなければなんの意味もないのと似ている。
戦略、マーケティング戦略を描いても実行できないとなんの意味もないんですよねー。頑張ろう(自戒を込めて)

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