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心書 vol.135「それって意味あるんっすか?」

以前から感じていたことがある。

それは今の若い子たちに見られる「それって私にとって意味ありますか?」的な発言だ。

一見、非合理なものを否定した正しい見解のようにも思えるのだが、実はそうではない。

それは深く考えようともせず、最初に感じた印象で出たエセ合理主義なのだ。その証拠に、必要性を論理的に説明すると、苦笑いで「いや、そんなつもりで言ったんではない」的な表情になる。バイタリティに欠ける子ほど、この様な発言がよく見られる気がしていた。

そんな中、社会学者の宮台真司氏の記事を読んで納得した。1986年生まれ以降に、この様な若者の思考低下現象が多く見られるらしく、それを教育の変化に要因があるのでは、とされていた。

80年代に「詰め込み教育」が批判されて、90年代以降は「自分で考える力」を養おうとされたが、皮肉にも以前のほうが「自分で考える力」があったという結果に終わったとのことだ。

難しいことは分からないが、何事にも基礎というものがある。基礎を身に付けないとその上に何も乗っけられない。

運動部が分かりやすい。最近の傾向では、ひたすらグランドを走る野球部を否定する傾向にあるが、一見理不尽なそのトレーニングがあるから、下半身が鍛えられ、高度な技術を身に付けることが可能になるのだ。

また、そんな厳しい理不尽な環境に置かれるからこそ、己の能力の無さやズルさや弱さを認識出来るのではないか。自分の至らなさを認識出来てこそ、他人の気持ちを感じ取れる様になる。

勉強であれ、運動であれ、若い内に理不尽な環境に放り込むべきだ。そしてコンプレックスを植え付けろ。コンプレックスこそが己を育てる。心配は要らない。人生は何度でもやり直しが効くのだから。

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