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しんたろう
2021年2月25日 21:03
詩「しじんのはか」おとこにもおんなにもこどもにもおとなにもぜんにんにもあくにんにもなれるこころをしじんはかみのうえにさかせていきるゆえにはいゆうがしをかくことはたやすいかもしれないがはたしてかくことでうたえるだろうかしじんは〈こころというものにかたちがあったのなら このゆびでふれたのに〉などとかきとめておきながらことばがことばというかたちをしていることをあわれにおも
2021年2月11日 18:31
詩「あなたが呼んだから」わたしが今まで女として生きてきたのはあなたがわたしを女と呼んだからあなたが死ぬまで家だと呼んでいたのははじめから棺でした世界はいつでもあなたに優しかった(2018年4月「小文芸誌 霓 ⅹ」にて発表)
2021年2月3日 23:02
詩編「あし」ⅰ あしいまこれからきれいないびつのうえにたってしじんたちのやかましいきょげんをくちいっぱいにほおばってごらんなさいⅱ 夜ノともまたどこかで老人たちが芽を摘む愉しみを覚えたたねほしいたねほしい暗がりで野菜や魚を食っていると眼が潰れるのを近しく恐ろしくなるよ背中の肉を齧れば齧るほど歯の根っ子が疼いて濡れた米を啜りたくなるよひがおっかねえひが