自分の文章を、自分が好きな文章にする-バズる文章教室
「なんだか好きだな」「いつも最後まで楽しく読めちゃうな」って思える文章ってありませんか?
そんな気持ちにきちんと向き合って、文章のプロたちの文章を解読しまくった本があります。
『バズる文章教室』という本です。
巷では流行っているので、ご存知の人もいるかもしれません。(巷ってどこのことを指しているのでしょうか?)
この本を改めてざっくり紹介すると、文芸オタクの著者が『俵万智のカタカナの使い方って最高だよね』『こんまりのフォローってすばらしいよね』というように、彼らの文章の特性とか真似したらいいんじゃないかと思うところを教えてくれる本です。
だいたい一人に対して1センテンスずつくらいの文章量で、著者が『ここはこういう意図がある』というように赤ペンを入れていくようなスタイルになっています。
正直言って、各著者のことを理解するには文章量的に物足りないかなとかって読み始めの頃は思っちゃっていました。
例えば『又吉の文章のことをもっと知りたい!』という考えで読み進めると、きっとオモシロクナイです。最初は僕もそう思っていました。
でもふとしたきっかけで僕はこの本が最高に楽しくなっちゃいました。
僕の好きな文章って誰のだったっけ?
僕の好きな文章って誰のだっけ?という問いを自分にしてみたら、答えはすぐに見つかりました。
漫画アプリのアルの代表をしているけんすうさんです。
なんか文章が丸いというか、押し付けがましくないというか、とにかくすごく読みやすいんですよね。
ただ、このけんすうさんの文章は『バズる文章教室』には入ってませんでした。少し残念ながらもこれがよかったです。
なぜよかったのかというと、けんすうさんの文章を解読するために『バズる文章教室』の解読の方法を身につけようという風に思考が変更されたのですね。
僕の文章は『〜思います』とかが多くてなんとなく堅苦しかったのですが、けんすうさんの文章を読むと『〜思います』とかはあんまりなくて、『〜しちゃった』とか『〜なのですね』などという表現が多くみられました。どこか主体性がない雰囲気があって、それが心地よいのですね。あとひらがながめちゃくちゃ多いのです。
(今日、けんすうさんの記事を読みまくっていましたが、大学受験のときに国語の偏差値が85くらいあったそうです。バケモノですね。)
そんなけんすうさんの作った、アルというサイトを使えばnoteにも漫画のコマがはれるのです。すごいですね。
自分の文章を好きになろう
バズる文章教室に書かれていたことなんですが、僕たちが書く文章は必ず読者がいます。公開していない日記だって自分という読者がいます。
だから、少なくとも自分だけはスキになれるような文章が書けるようになった方が絶対に楽しいです。
ただ注意しないといけないのは、文章を書くというのはスキルの一つなので、最初から自分の思い通りに文章が書けるわけではないのです。最初からレベル100なんじゃなくて、地道にレベルを上げていかないといけないのです。
しかも進化の方向性も自分で決めないといけません。学校でも「あなたらしい文章の書き方」とかは教えてくれません。「あなたが好きな文章」も教えてくれないわけですね。
それでも僕たちは文章が好きで文章を書くわけですよ。そんなときのレベルアップのお供に、この『バズる文章教室』はとってもいいと思います。
好きな文章というマニアックな自分の性癖を教えてくれた最高の本でした。
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