ストレッチは伸ばす部位を意識して!は絶対にやってはいけないの知ってる?
こんにちは、日本身体管理学協会の事務局です。
今日も、オンラインで身体をより良くするための指導をしたい!
セミナー講師で健康に関するより良い知識を広めたい、指導したい!
と考えているトレーナーやヨガ、ピラティスのインストラクターさん
または、自分の身の回りの人を健康にしたい方へ
ためになる内容を発信していきたいと思いますので、
ご興味のある方は、是非ご覧いただければと思います。
さて、今日のテーマは
【ストレッチは伸ばす部位を意識すべきか?】
についてです。
今日の記事を最後までお読みいただければ、あなたはストレッチの時にお客さまの身体をより効果的に伸ばせるだけでなく、お客さまが自分自身でストレッチする時にも、最大限柔軟性を獲得する事ができるようになります。
(問題)ストレッチでは伸ばす部位を意識すべきか?
(結論)ストレッチは、できるだけ伸ばす部位を意識していはいけない!
(理由)筋肉の生理学的構造によって影響を受けるから
それでは、早速詳しくお伝えしていきましょう!
ストレッチ中は、伸ばしている筋肉を意識してはいけない!
ストレッチは、身体を運動・栄養・休養の観点からお客さまの身体をより良く変化させるために不可欠な指導だと思います。
おそらく、トレーナーの中でストレッチを指導しない、もしくはお客さまへストレッチを施さない(ペアストレッチなどで)トレーナーは間違いなくいないのではないかと思います。
特に、現在はストレッチ専門店も多く出店され、私の住んでいる街でも駅の駅を跨いだ両出口に一点ずつ同じ会社の店舗が進出しているほど
ストレッチは幅広く浸透されつつあると言えます。
そんなストレッチですが、ストレッチをする上では、いくつかのポイントを抑えて行う事が効果を最大限引き出す上で重要になってくるため、
トレーナーのあなたも指導の際には必ずお伝えする事があると思います。
例えば「呼吸」。
ストレッチの際は、リラックスして行う事が必要ですから吐く息を意識しながらゆっくりと深呼吸して行うように指導することは
ほとんどのトレーナーがお客さまへお伝えするでしょう。
また、「起始と停止を遠ざける」。
これは、お客さま直接それをお伝えすることはありませんが、
姿勢などを意識させる際に、起始と停止をできるだけ遠ざけるような肢位を自然と取れるように
声がけをするはずです。
では、「伸ばす部位を意識する」。
これはいかがでしょうか?
これは雑誌やストレッチのマニュアル本を見ても、おそらく当たり前に触れられているものだと思います。
あなたは、このようなことをお客さまへ指導の際、お伝えされますか。
これについては、実は私たちはお伝えしておりません。
っというよりも、これを言うことによって、実はストレッチの効果を低下させると私たちは考えております。
これは、もちろん単なる主張としてお伝えしているのではなく、
医科学的な視点からそのような見解をお伝えしています。
ではなぜそのような考えに至るのか?
次に、具体的な内容をお伝えしていきましょう。
筋肉は意識すればするほど収縮しやすくなるから!
まず筋肉の簡単なお話を、前回の内容を引用して説明致します。
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筋肉の特性について改めて確認したいと思います。
そもそも人間には、神経が大きく分けて2種類存在ます。
それが「自律神経」と「体性神経」です。
そして、自律神経はさらに「交感神経」と「副交感神経」に、体性神経は「運動神経」と「感覚神経」にそれぞれ分類されます。
そして、骨格筋といういわゆる筋肉と関係の強い神経は体性神経です。
そして、体性神経の中の運動神経は、唯一他の神経とは別で脳と脊髄が骨格筋のみを神経支配しています。
そしてこの運動神経の作用は、脳や脊髄からの運動命令を筋肉へ伝える遠心性の信号により、筋肉を縮める動き、いわゆる「収縮」を促す信号を送り続ける事ができます。
しかしその反面、運動神経は「弛緩」もしくは「伸長」するための信号を筋肉に出すことはできません。
つまり、何も意識しなければ、筋肉は脳や脊髄からの命令によって筋肉を収縮させ続けることになります。
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っとここまで。
つまり、筋肉は「収縮することしかできない」わけですよね。
そんな筋肉に、意識をより集中させたらどんなことになると思いますか?
当然、筋肉は収縮するに決まってます。
どんなに、「伸びろ!伸びろ!」っとおまじないをかけてみたところで、
どんなに、「緩めぇ〜、緩めぇ〜」っと優しく語りかけたとしても、
筋肉にはその情報は伝わらないのです。
なぜなら、筋肉に送る信号は「縮め!」しかないからです。
ですから、筋肉を伸ばしたいときは、
「意識しない」
が正解なんですね。
これは、人間の構造を理解していれば、当然そのような見解になると言うことです。
ちなみに、トレーニングの時に、「収縮する筋肉を意識しましょう!」
と言うことは誰でも言いますよね。
つまり、これは収縮する時に有効な方法だと言うことです。
くれぐれも脱力したい時に行ってはいけません。
よくスポーツの場面でも、意識すると身体が硬くなると言うことを言いますよね。
あれは、脳を意識させることで力むことによって生まれる硬さ、
つまり、無駄な筋収縮が入っていると言うことでもあります。
スポーツ動作は、反射の繰り返しですよね。
いかに伸長反射をスムーズに引き出すかは、
アスリートにとって必要な爆発力を得るためには
非常に重要な要素になります。
伸長反射を得るためには、当然身体が力まずに、
筋肉が適切な長さへ伸ばされること、
そして適切なタイミングで収縮が起こる事が不可欠です。
そんな時に伸びる前から収縮が起これば伸長反射は適切行われずに
硬い動きになると言う事です。
兎にも角にも、筋肉を伸ばすときは「意識しない」が正解です。
ストレッチ中はゴシップを話すくらいがちょうど良い!?
いかがだったでしょうか?
確かに、ストレッチ初心者の方は、
そもそも伸ばしている部分がどこかが分かっていないと、
ちゃんと伸びているのかわからないと言うこともあることから、
伸ばしている筋肉を意識しましょうとお伝えすることもあると思います。
ただし、ストレッチは基本的に起始と停止さえ離れていれば基本的にはストレッチされますから、
姿勢のポイントをしっかりと抑えて、
あとは伸ばして痛くなることによって、
しかめっ面になったり、息を止めてしまわないように、
雑談に花を咲かせて、意識を外らせるくらいの方が
結果的にストレッチの効果を最大限引き上げることになるのではないでしょうか?
是非、明日から取り入れてみてください!
一般社団法人日本身体管理学協会公認 身体管理指導士養成講座
(整形外科系機能解剖、内科系機能解剖、整形外科系疾患学、内科系疾患学、トレーニング理論、栄養学、休養学、テーピングで人の身体をより良くするための知識を総合的・包括的に学べます。)
発行元
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一般社団法人日本身体管理学協会
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