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【オフィス開室5周年】オフィスの存在意義(前編)−理念とMVV−

2023年7月1日で、当オフィスは5周年を迎えました。

みなさんにとって5年間は短いでしょうか、長いでしょうか。
私にとっての5年間は、経ってしまえばあっという間だったなという感じです。

今まで様々な人たちに支えられてきたことを再確認しました。
地域の医療機関、スタッフ、スーパーヴァイザー、スーパーヴァイジー、心理臨床の仲間、家族…挙げ始めればきりがありません。

当オフィスに相談に来てくださった皆様のおかげで、5周年を迎えられたことは言うまでもありません。

私たちカウンセラーが、「来てくださった皆様のおかげ」と言うことには、クライアントに変な責任感を感じさせてしまうかもしれません。

しかし、クライアントのおかげでここにあり続けることが出来るのは、まぎれもない事実です。このことを無いものにしておくことは、現実を直視できていないことになるのではないかと思います。

当オフィスに関わる全ての人に、心より感謝申し上げます。

さて、前回の記事では、信州まつもと心理オフィスの概要について簡単にご説明しました。
また、今後noteではどんな記事を書いていくかについてもご紹介させていただきました。

今回は、5周年という節目もあるので、信州まつもと心理オフィスの理念についてお話ししたいと思います。

理念とは? MVVとは?

理念とMVV

理念とは組織の最も根本にある考え方を指します。組織の哲学とも言えるでしょう。
この理念を基礎として、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)という概念で組織活動のあり方を説明することがあります。

  • ミッション(使命・目標)

  • ビジョン(理想像・方向性)

  • バリュー(価値観・行動指針)

理念とMVVがあるメリット

理念とMVVがあることは、以下のようなメリットがあると考えられています。

  • ユーザー側のメリット:組織の活動内容が明確になり、安心してサービスを受けることができます。

  • 組織内でのメリット:組織のアイデンティティが明確になり、重要な意思決定時に一致した判断がしやすくなります。

このようなメリットを求めて、信州まつもと心理オフィスにも理念とMVVが存在します。

理念とMVVが必要な理由はそれだけではありません。

信州まつもと心理オフィスにおける理念とMVVの必要性

信州まつもと心理オフィスや同様の対人支援サービスを提供する事業者にとって、理念とMVVはさらに重要であると考えます。その理由は以下の点からです。

見えづらいものを扱うということ

心は目に見えません。もし心に色や形があるならば、きっと十人十色、各人各様でしょう。
だからこそ、私たちは一貫した姿勢を持つことが重要です。見えない不確かな「心」を扱うため、私たちは確かな存在であり続ける必要があります。
もちろん、一貫した姿勢など持てるはずがないという事実は知っている上で、です。

倫理的な存在であること

私たちの仕事では、同じオペレーションで済むことはありません。
ケースバイケースの対応が求められます。
しかし、何でもしていいわけではありません。
私たちは自身の規範に基づいて選択を行う必要があります。また、倫理的な判断も必要です。

地域との繋がりを意識すること

私たちのようは私設の心理相談室は、どの組織にも所属しません。
これは柔軟な対応を可能にする一方で、1対1の関係に没入し、何が優先的に求められているのかを見落とす可能性もあります。
私たちは、自身が地域の支援者・支援リソースの一環であることを認識しておく必要があります。また、地域の皆様に、何者なのかを明示する必要があります。

信州まつもと心理オフィスの理念とMVV

各項目についての詳細は後半で説明します。

理念

『心から、豊かな地域社会を実現する』

ミッション

『共に在ること・心の声を聴くこと・あなたが取り戻すこと・あなたが解決すること』

ビジョン

『心のそばにあり続け、その価値に関する説明責任を果たし、価値を地域に還元する』

バリュー

  • 心と真摯に向き合う

  • 共創する

  • 要請に応える

  • 全人的な視点を持つ

  • 地域社会との連携を大切にする

  • 研鑽を続ける

  • 発信する

  • 倫理的である

地域に根付いたオフィスであるために/確かな存在であるために

理念とMVVの持つメリットと、それが私たちになぜ必要なのかをお話ししました。

後半では、信州まつもと心理オフィスの理念・ミッション・ヴィジョン・バリューについてより詳しく説明させていただきたいと思います。

更新されましたらお読みいただけると嬉しいです。


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