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「文化・スポーツ」のこれから/第1回

皆さんこんにちは。
「文化・スポーツのこれから」を担当するファシリテーターの大日方と矢作です。                             

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11月7日開催のテーマ②「文化・スポーツのこれから」のグループで議論が行われました。
アーティストから、ブラインドサッカープレーヤー、イベント企画運営の方等多彩な分野でご活躍されている方にご参加いただきました。

今回のテーマ議論の問いはズバリ…
「コロナ下で創作活動やイベントなど文化スポーツはどう変化したか」です!

この問いかけをもとに、参加者の皆さんと意見を交わした内容を、大きく6つにまとめてみました。

文化やスポーツは心を豊かにするうえで、なくてはならないもの

● 文化イベントやスポーツ等が不要不急のものとされたことには納得はする
● しかし文化作品や文化・スポーツイベント等は人と人を繋げてくれるもの。無くなってしまうと心が落ちしまう。
● コロナで活動が制限されるようになり、ワクワクする機会が減って、ネガティブになった。
● どうやってこうした活動を維持していくか、広げていくかを考えた。

オンラインによりイベント参加への利便性が高まったり、芸術作品が身近なものに。一方で課題もある

● オンラインで国内外の作品を見るチャンスが増えることで、「高尚なもの」から「身近なもの」に変化した。
● 既存のコミュニティであればオンラインによる利便性が高まり、参加しやすくなった。
● オンラインに慣れ親しんでいない人たちに向けた創作活動の広報の難しさを感じた。
●  地域の文化センター利用者はシニアの方が多く、オンラインでの参加は敷居が高くなる
● オンラインだと場の一体感を感じづらく、「雑談」が生まれにくい。リアル(対面)でしか感じられないワクワクがある。

リアル面での変化:文化イベント・作品の「地元」化

地元によりフォーカスした創作活動・舞台芸術が増えた。
「まち」との距離が近くなった。「まち」の中で文化芸術をやりたいという人に向けてきっかけを作れば、活動は広がっていく。
⇒東京から芸術作品や人を呼び込んでやるだけではない

リアル面での変化:「実物」の価値が際立った

● 経済性・規模の大きさだけでないことが際立った。
● オンラインのメリットを感じつつ、リアル(実物)だからこそ感じられる作品の質感凹凸雰囲気を大事にするようになった。

⑤「まち」と「アート」がマッチングし、「文化」へと昇華していく

● 地域性を活かした創作⇒アートを通して地域の価値を見出す人達が来てくれることに作品に携わる人たちの喜びを垣間見た。
● 地域の人たちも何か作り上げたいという思いがあるはずで、地域での創作活動を通じて、お互いにいい影響があるように思う(都市と地域で芸術に対するスタンスは異なるように思う)。地域での創作活動が地域を巻き込んだ他のアイデアを生み出していく(この場所でこんなことできるよね!とか)ことで、文化とか地域コミュニティが生まれるんだなということがあった。
● アートとまちづくりの担い手の境界線があいまいになっている。
● 芸術活動ってそこまで敷居が高くないよとか、気軽にアクションを起こせるよ、ということをアーティストが「まち」の人たちに向けて発信していくことで、地域でのそうした活動が増えていく。それがまちづくりにも繋がるんじゃないか。
文化へと昇華するきっかけとなるのはアート等を作る「アーティスト」で、「まちの人たち」がそれを拡げていく。

⑥リアルとオンラインの使い分けから新しい文化スポーツの価値を生み出す必要がある

● オンラインとリアルのメリットをそれぞれ生かした手法を考えることが大事。
● リアルの方が活動を「まち」全体に広げさせやすい(口コミやポスターなど)ので、これをオンラインでどう生かしていくか。
● オンラインでの様々なイベントがコロナ下で広がった。オンラインに慣れていない人達をどう巻き込んでいくか

★会議のポイント

文化やスポーツは(命を守る緊急対応時を除き)不要不急ではない。
心の豊かさのために、必要不可欠であると認識された(あるかないかで心の有り様に差が生まれている)。
オンラインの導入により広がり(客層や集客エリア)や距離(心理的な)に変化が生まれている。
つながりの奥行きを作りにくいなどのデメリットもある。
対してオフラインは提供側として価値の見直し(改めてリアルでやる意味)を必然的に求められる。
臨場感など、オンラインで得られない価値も再認識された。

(コメント:総合ファシリテーター 瀧内貫)

総合ファシリテーターによる 第1回の全体まとめはこちらから

〈信州これから会議 ご意見募集〉
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【第1回のワークショップを終えて】

大日方

大日方 美穂(長野県 健康福祉部 医師・看護人材確保対策課
「無くてもいいかもしれないけれど、無いと心が落ちていってしまうもの」という言葉が印象に残っています。コロナにより、一時日常生活から無くなったことで改めて感じた価値…。人間として豊かな暮らしをしていくためにはやはり必要不可欠なもので、それらを守り、引継いでいくためにどのような行動・支援ができるのか、また、これからどのように変化していくのか、皆さんのご意見を聞きながら自分自身も考えていきたいです。

矢作 文スポ

矢作 郁瑠長野県長野地域振興局林務課
特に風当りが強い業界であったので難しいように感じていましたが、ポジティブにとらえるための発想や取組みはとても自由で、いい意味で驚きでした。
個人的にも、アートやイベントの新たな楽しみ方を知るきっかけになりそうです。

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