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「地域コミュニティ」のこれから/第1回

みなさん、こんにちは。
「地域コミュニティのこれから」を担当するファシリテーターの中沢と森山です。                               県職員として多彩な業務に関わらせてもらっているなかで、現在、北アルプス地域で林務の仕事をさせていただいております。北アルプスの雄大な自然が織りなす風景は美しく、ぜひ県内外の多くの方に見に来ていただきたいです。(中沢)                            信州これから会議ではファシリテーターとして、参加される皆様が気兼ねなく、自由に議論できる場を提供できるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 

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11月7日開催のテーマ③「地域コミュニティのこれから」のグループで議論が行われました。                            福祉や地域おこし、映像制作に携わる方、また大学生等多彩な分野でご活躍されている方にご参加いただきました。

今回のテーマ議論の問いはズバリ!
「地域コミュニティはコロナ下でどう変化したか」です。

この問いかけをもとに、参加者の皆さんと意見を交わした内容を、大きく3つにまとめてみました。

コロナ下ではコミュニティの付き合いがシンプルになったが、これでよいのか

● 葬儀の方法が簡略化され、今後の標準になっていくのではないか。
● 付き合いがシンプルになり、深い付き合いがなくなった。付き合いをどこまで線引するかが今後大切になってくるのではないかと思う。ただ地域で支えていたものが成り立たなくなる弊害も出てくる・出てきている。
● 近所づきあいが希薄になり、どうしていけばよいか模索中。地域の関係性を作り直す必要がある。
人との繋がりの重要性に気づくきっかけとなった。

繋がりをベースとしたコミュニティを形成していくべき

● 血縁関係の希薄化が進み、孤独となっている住民をコミュニティとしてどう向き合っていくか。地域の繋がりをベースとしたコミュニティが必要に思う。そうしたものが居場所や安心感を提供するようなものになっていく。
● 地域の学生が商店街のPRをするなど、地域にもともとある人材を地域コミュニティの中で活用していく。
● 地域を見ることができるような人材の育成や地域で活動する場所づくりが必要。
● 外から来る移住者は地域の全体像が分からず、孤立感がある。情報を共有してくれる、地域コミュニティのキーパーソンを見つけるのが大変という意見もある。また気軽に立ち寄れるフラットな、物理的な拠り所があるとよい。
● 多種多様な地域や個人のニーズにマッチした人づくり、拠り所作りが必要となる。

コミュニティの担い手のあるべき姿:自立的な地域コミュニティの構築が重要

多様な地域のニーズに対して、一律に行政が対応しているため、取りこぼしが出てくる。
● 地域間での助け合い(目配りやおすそ分け等)は、昔は地域の中で当たり前のように行われていたが、行政が代行していったことで事業となっていった。自治体の関わり方が問われている。行政側の姿勢にも変化が必要なのではないか。
自律的なコミュニティを構築するために、行政として土台作りや地域の価値を評価する体制が必要だ。
● 地域が自立していくことが重要であり、側面的に行政が支援していくべき。
● 今後、自分たちで地域コミュニティの中で必要なものについて取捨選別も含めて、どうやって維持・形成していくかを考えていく必要がある。


★会議のポイント

会えないこと=「人付き合い」の形の変化が生まれている。
これまでの地域での務め(=常識)が変化。
やらないことで楽に、ではなくどう担っていくかが大切。
その変化により、入ってくる人たちにとっても「いいこと」(入ってきやすさ)が生まれている。
誰にとってもの居心地や安心感について考えていく必要がある。
(コメント:総合ファシリテーター 瀧内貫)

総合ファシリテーターによる 第1回の全体まとめはこちらから

〈信州これから会議 ご意見募集〉
ワークショップには参加できないけれど、ぜひ自身の声も届けたい、発言したいという方は、ぜひコメントにてご意見をお寄せください。
ワークショップの参考とさせていただきます。
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※投稿いただいたご意見等に個別に回答は出来かねますので、予めご了承ください。


【第1回のワークショップを終えて】

中沢

中沢 一貴長野県 北アルプス地域振興局 林務課
今回の議論のファシリテーターをさせていただき、ウィズコロナ、アフターコロナの地域コミュニティでは、これまでの前例踏襲を見直しながら地域にもともとあった力(人材)を地域コミュニティの担い手として取り込み、活用していくことがより一段と重要になってくるのではないかと私自身学ばせていただきました。
次回も皆様のお役に立てるよう、一緒に楽しみながら務めさせていただきます。

森山 地域こみゅ

森山 佳祐長野県 企画振興部 広報県民課
皆さんからのお話を受けて、私自身の行動を見つめ直す、良い機会となりました。                               私事ですが、現在一人暮らしで、地域内での交流がほとんどない状況です。地域コミュニティに関わるためにはどうしたらいいのか、行政としてどのような支援を行うべきなのか、全3回の議論を通じて自身の行動宣言が見つけ出せるといいなあと思っています。

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