他人と比較すると驚きにくい

(社会的に成功した親は子どもに驚くことなどできないという指摘に対し)
面白い着眼点ですね。
成功した親が驚けないのは「自分と比較して優れていなければ驚けない」という呪い、思い込みがあるためだと思います。
多くの人が歩いたり言葉を話したりできます。でもほぼすべての親が、赤ちゃんの最初に発した言葉、最初に立った瞬間に驚き、手を叩いて喜びます。

昨日までできなかったことが今日できたことに驚かされるからです。
また、「教えもしないのにできた」奇跡に驚かされるからだと思います。赤ちゃんは言葉が通じませんから、教えることができません。親はただ、祈ることができるのみ。なのに教えもしないのに立ったり言葉を発したり。奇跡。

もう一つは、「能動的に学んだ・成長した」ことの奇跡です。立つという行為は、うっかりすると怪我をするかもしれない危険なこと。なのに赤ちゃんは果敢に挑戦します。その能動性に驚かされることになります。
親とか他人とかと比較したら驚けなくなります。上を見ればキリがありません。しかし。

子どもは、次々に「できない」を「できた」に変えていきます。しばしば教えもしないのに。能動的に。これは奇跡的なことです。能動的に学ばなければ起き得ないことなのですから。その能動性の奇跡には驚かずにはいられません。
成功した人がそれに気づいてくれたらいいな、と思います。

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