見立てをつぶやいて驚かすゲームを始める

いつもは三日で夏休みの宿題を終わらせる息子(小4)。しかし今年はスタートが悪い。妹(小1)がいち早くスタートを切って、先んじられてつまらないらしい。そこで一計。
息子の宿題を見て「さすが四年生、多いなあ。これ、とても二、三日じゃ無理だな。一週間はかかるぞ」
今日、早速宿題始めた。

子どもは大人を驚かせたい生き物。だから、何をすれば大人が驚くのかを暗示すれば、子どもは驚かしてやろうと企む。私は「二、三日で終わるはずがない、一週間はかかる」という私の「見立て」を示すことで、その見立ての裏をかいてやる、と子どもが企むようにしむけた。

実のところ、普通にのんびりやったら一週間はかかって当然、と考えたのは事実。宿題多いなあ、と思う。子どもが嫌になるのもわかる。だから、まじめにやっても一週間はかかる、という見立てにウソはない。

「このノルマを達成しろ」とむやみに高い目標を掲げられたら、多くのサラリーマンはゲッソリすると思う。
「このノルマ、達成できたのって、ほとんどいないんだよね」と上司がなにげなくつぶやいたら、いっちょ挑戦してやるか、となる。そうすれば上司を驚かすことができることがわかるから。

命令されて動くのは、自分がないようで、意のままに操られるロボットのようで、面白くない。
誰かの想定を超えるパフォーマンスを見せて驚かすのは、自分の意志でやったという達成感もあり、驚かすというゲームにもなっていて楽しい。

どんなこともゲームにリデザインすることが大切だと思う、親の想定を超えるというゲームにデザインし直すと、子どもも宿題さえ楽しくなる。思考の枠をずらし、据え直すのは、とても有効な方法だと思う。

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