見出し画像

急増している【秋バテ】の原因を考えてみた。

ここ1年以上のご無沙汰となっておりましたが最近はX(旧Twitter)での配信に注力しておりnoteから遠ざかってしまっていました。Xで書き記したものをこちらに記録するようなカタチとなりますがまた更新していきますのでよろしくお願いいたします。

さて。ここ数年でよく耳にするようになった【秋バテ】について自分なりにまとめてみました。そもそも「バテ」とはなんでしょう?その語源は「果てる」であり昔から市民権を得ている夏バテはすべてが「尽き果てる」状態を表しています。一方で最近急増してきた秋バテは気力体力が消尽する夏バテと違って自律神経の不調が原因とされている。いわゆる季節性の自律神経失調に位置付けられると思います。その根本的な原因として挙げられるのは主に4つで①激しい気圧変動。②脾胃の機能失調。③セロトニンの活性低下。そして④交感神経の過剰緊張です。

①激しい気圧変動

気圧変動が視覚的に捉えられる#頭痛ーる さんを毎日見ている方はよく理解できると思いますが今まで穏やかだった気圧が秋が近づくにつれて激しく変動を始めます。これは頻発する台風の影響もありますし夏から冬への季節の移り変わりによるものでもあります。特に台風は大型の低気圧で酸欠による不調や雨雲による湿気でより不調が増幅されることも考えられます。

②脾胃の機能失調

秋の気圧変動により発生する湿気は五臓六腑の中で脾胃の不調の原因となります。またこの不調は食欲不振や下痢軟便などの症状だけでなく気血の生成を妨げるのでだるさやメンタルの不調も出やすくなります。また気候的なものだけでなく夏の冷たい水分のがぶ飲みで胃腸に冷えと湿気が溜まっているとこのトラブルは深刻んあものになるのです。

③セロトニンの活性低下

また自律神経の安定に必須のセロトニン。原料であるアミノ酸トリプトファンから作られるので脾胃の失調があり気血の生成が悪くなるとこの働きが低下します。またこのセロトニンが変化して作られるメラトニンも比例して低下するので睡眠の質も低下するので眠りが浅くスッキリしないというパターンに陥ります。

④交感神経の過剰緊張

そして最後は自律神経のバランスです。日頃のストレスにより交感神経は敏感に反応します。クーラーによる冷えや激しい気温差(5℃以上)も立派なストレスと言われています。この交感神経の過剰緊張は相対する副交感神経の働きを抑制して呼吸・胃腸・排泄・睡眠など体調を「整える」妨げとなります。これは秋バテに限ったものではなく「頑張りすぎ」です。自分に厳しい人は特に気をつけてほしい。

以上が急増する秋バテの大きな原因となります。これ以外にも人によって変わってきますし対策も人それぞれですのでぜひご相談ください。

*かえで薬局では「こころと身体の長引く不調」をお持ちの方に漢方相談を承っております。ご来店できない方にはzoomでのご相談もお受けしております。相談は予約制となっておりホームページからお申し込みいただけます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?