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UEFA, FIFA, FIBA, Paris2024, UN訪問

クラス全員で受ける授業の締めくくりとなった5月は、これまでの授業の集大成としてさまざまな組織訪問へ行きました。UEFA, FIFA, FIBA, Paris 2024 オリンピック・パラリンピック組織委員会、United Nations(国連)など一度聞いたことのあるような組織に時間をかけて伺った。

プログラムが始まった序盤にもいくつかの連盟を訪問する機会がありましたが、サッカーやパリ2024組織委員会についてはプログラム終盤のタイミングだったことで良い訪問にすることが出来たと感じます。授業でメガスポーツイベントの成り立ちやサッカークラブの経営を勉強したあとに組んでくれたため組織の理解も深まりました。

メガイベントにおける組織委員会のあり方

パリ2024の組織委員会では、大会サービスオペレーション部門とテクノロジー部門の2つからお話を聞きました。授業や企業訪問で扱ってきた新しい技術が実際に大会で活用されているところを見るのが今からとても楽しみな気持ちになりました。

また、FIFAではほんのわずかでしたがこの夏に行われる女子ワールドカップの大会運営についても話題にあがりました。運営形態はとても興味深く、なぜなら従来の組織委員会のモデルからは異なる取り組みをしているから。

オリンピックでは、開催国に組織委員会(LOC)が独立した形で組織されて大会開催の責任を担うのに対し、FIFA WWC2023ではFIFAの管轄下にLOCを設置してFIFAがLOCのオーナーシップを持つ手法に変わったことを聞きました。そのため人材という観点では、LOCで働く人々はFIFAと有期雇用契約を結んで働くこととなります。将来的なメリットとしては、大会ごとにLOCをゼロから立ち上げる必要がなくなり、簡単に言えばLOCを4,6,8年後の次の大会に移すことでスポーツイベントの専門性を持つ人々がスムーズに次の大会へ移行させられ、ナレッジの蓄積という面でもゼロから教育する労力がある程度減ることが期待できるそう。東京五輪でも1年延期されるタイミングでIOCとLOCの金銭負担など責任範囲などが話題にあがりましたが、FIFAがオーナーシップを持つことでそういった調整などはスムーズになるメリットが考えられるのではないかと感じました。

ただ正直なところ実際に自分がなかに入って働いてみないとその良し悪しや違い、実務面での影響はなんとも言えないので、これからのキャリアのなかで仕事をしながら理解できるようになっていきたいところです。いずれにせよ、FIFAのやり方が主流になっていき専門性を持つ人が大会を渡り歩いてキャリアを築くことに有益なのであれば、その方法が主流になっていって欲しいなと感じます。

木材の利用を中心としたParis 2024のHQ
歴代W杯の公式ボールの展示があり、初めてテレビで見たフランス大会や日韓大会、ロシアなど思い出のあるボールばかりでこの展示はとてもエモかった

FIFAでは訪問後にクラスとFIFAスタッフでミニサッカーの試合を行いました。この訪問が授業の最終週だったので、クラス全員が一緒にスイスで過ごす最後の時間でした。そういう背景もあり、みんなで一緒にプレーするゲームはとても楽しく、これがFIFA訪問のなかで一番思い出に残っています。

また9月に全員で集まる機会があり、サッカーの対外試合を出来る予定なので定期的に運動してそのときを迎えられたらいいなと思います。