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公言することで目標に向かおう―パブリック・コミットメントの話―

今回は、パブリック・コミットメントについて。
 
 
パブリック・コミットメントは、目標に向かう時や物事を習慣化させる時に自分を後押ししてくれます。




パブリック(public)…公の
コミット(commit)…約束する
 
パブリック・コミットメント(public commit)は、「公約」と意味します。
 
自分の目標や習慣にしたいことなどを周囲の人たちに公言することで、自分に行動するように仕向けることです。
 
例えば、
・試験に合格する。
・試合に勝つ。
・ダイエットを成功させる。
・筋トレを継続する。
・婚約者を幸せにする。
 
人に話すことでプレッシャーになりますが、それが自分の行動を後押しするのです。
 
 
パブリック・コミットメントには、ある強力な心理作用が働いています。
 
一貫性の原理…自分の行動、発言、態度、信念などを一貫したものにしたいという人間の心理。
 
一度言ってしまったら曲げることができないというもの。
矛盾を生じさせたくないので、一度言ったり行ったりすると、そうすることが正しいと自分を思い込ませようともします。
自分に一貫性を保たせようとするのです。
 
 
パブリック・コミットメントには自分にプレッシャーを与えることの他にもこのようなメリットがあります。
 
応援してくれる人ができる。
 
目標に賛同してくれる人が、その目標に向かうことを応援してくれることがあります。
 
誰にも言わずに目標に向かうのも、もちろん良いです。
一方、人に公言することでパブリック・コミットメントの力を借りることもできます。
 
 
 
今回は、公言することで目標に向かう、パブリック・コミットメントの話でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
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小林いさむ|公認心理師

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