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成長を歪める間違った褒め方

今回は『成長を歪める間違った褒め方』という話をさせていただきます。

部下や後輩を指導したり、子どもを指導するのに褒めるということが大事ですよね。
ただし、なにを褒めるのかによって、間違った方向に成長してしまうことがあります。

褒めるところは、そっちじゃなくてこっちのほう。
相手のために正しく褒めましょうという話です。



結論としては、結果ではなく、結果につながった心の持ち方を褒める、です。

どういうことかというと、まず、
「私たちは認められたとおりに成長する」ものだと理解してください。



部下の営業成績を上司が褒めるという例でいくと

ある部下がとても頑張って、営業で大きな契約を取ったとします。
上司が部下にこのように褒めたとしたら

「大きな契約を取れたね。よくやった。会社のためにありがとう」
「今月は君が社内でトップの成績だ」
「これからもどんどん大きな契約を取ってくれることを期待しているよ」

うまくいっているうちはいいです。
しかし、思い通りに契約が取れなくなってくると、部下はこう思うようになるかもしれません。

「期待に応えられていない」
「このままでは上司や会社に認めてもらえない」

なんとかして認められようとして、最悪の場合は、
契約書を改ざん、お客様を騙して契約を取ってきたりしはじめるかもしれません。

褒めるところを間違えると歪んで成長させてしまいます。


私たちは「認められたとおりに成長」しますから、なにを褒めるかはとても重要です。
結果ではなく、結果につながった心の持ち方を褒めます。

「今回大きな結果を出せたのは、君が誰よりも努力したからだ。よく頑張ったね」

このように心の持ち方のほうを褒めるとどうでしょう?

「努力して頑張ったことが認められた」
「これからも努力していこう」

そう思い、そのように成長します。



子どもの学業成績を親が褒めるという例でいくと

テストの成績がトップだった子どもに

「成績トップでお前すごいじゃないか。お父さん誇りに思うよ」

と結果を褒めたとします。

子どもは

「期待に応えられるように次もトップを目指そう」

そう思います。

勉強が好きで楽しくやっていたのかもしれませんが、親の期待に応えるために変わっていきます。
トップになることしか喜びを感じられず、うまくいかないときはカンニングまでするかもしれません。

親が次のように心の持ち方のほうを褒めたらどうでしょうか?

「お前は本当に勉強が好きなんだな」
「好きなことに打ち込んでいるお前を見ていると、お父さんはうれしいよ」

子どもはテストの結果よりも、勉強をすること自体に喜びを感じられるように成長します。



私たちは認められたとおりに成長します。
結果ではなく、結果につながった心の持ち方を褒めることが大事です。

今回は何を褒めると良いのかという話をさせていだたきました。


最後までお読みいただきありがとうございました。


今回の記事は『カリスマ 人を動かす12の方法』(石井裕之著 三笠書房)を参考にさせていただきました。



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