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相手に好かれるようになる 「単純接触効果」

今回は、「単純接触効果」という心理効果についてお話します。


相手から好かれるようになるという効果があります。
とてもシンプルですが、効果があるものなので、対人関係を築くうえで知っておいても良いかと思います。


単純接触効果とは、はじめは興味がなかったり、苦手だったものも、見たり触れたりする機会が増えることで、次第に好感を持つようになる効果のことです。

簡単にいえば、会う回数が多ければ好きになる、というものです。

心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したことから「ザイアンス効果」と呼ばれます。

対象は人だけでなく、モノや、音楽などいろいろです。


広告にこの効果がよく使われています。
同じCM広告が繰り返し流れることで馴染みを感じたり。

選挙活動でポスターや演説などで露出を増やして人気を集めたり。

YouTubeチャンネルもはじめはなんとなく観ていたのに何度も観るうちに好きになったり。



ロバート・ザイアンスが行った顔写真の実験があります。

被験者に見知らぬ人の顔写真を見せました。
被験者が顔写真を見る回数を、0回から最大25回まで変えました。

それぞれの顔写真の好感度について被験者に聞きました。
すると、提示回数が多かった顔写真ほど好感度が高いという結果になりました。


別の実験では、人ではなく「漢字」で行っています。

アメリカで漢字を読むことができない72名の被験者に対して、さまざまな「漢字」を繰り返し見せました。
どの文字が「良い意味を持つ」と思うかと聞きました。

実験結果では、被験者たちは、たくさん目に触れた文字であればあるほど良い意味を持つと答えたのです。



シンプルですが相手に好かれるようになる心理効果
「単純接触効果」について今回は説明させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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