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質問してくるのって自分がその話をしたいサインかも

今回は、会話中に相手がこの話を聞いてほしいのだな、と気づいてあげる一つの方法について書きます。
 

相手が本当は話したい、聞いてほしい話があるのに、それに気づかずに会話が進んでしまうことはよくあります。
 
直接的に「この話がしたい」と言ってくれるのならいいですけどね。
控えめな人が多く、キャッチできないことがあります。
 
この話がしたい、聞いてほしいのだなと気づくサインを一つ紹介します。



会話中に相手がこちらに質問してきますよね。
こちらの話を聞きたいのではなく、実は質問をした人自身がその話をしたい場合がよくあるのです。
 
例えば、
「最近観た映画で感動したものはありますか?」
と質問された場合。
 
質問の通り、あなたが最近観た感動した映画の話を聞きたい、と相手が思っていることももちろんあります。
しかし、質問は話題をそこに向けるための振りであって、本当は自分がその話をしたい場合もあります。
 
ちょっと遠慮があるんでしょうね。
奥ゆかしいというか。
 
でも相手がその話をしたいのであったならば、あなたが質問に対して長く話し続けてしまうと、相手の欲求が満たされません。
 
 
人の脳は質問をされると答えを考えようと働く習性があります。
注意が質問への答えに向けられるのです。
 
質問にはそのような力があります。
 
ですが、ときにはそこに引っ張られることで質問をしてきた相手を置き去りにすることもあるのです。
 
人は自分に一番関心があります。
誰かの話を聞くよりも自分の話を聞いてほしいという欲求があります。
 
そのことはいつも意識しておきたいものです。
 
 
質問してきた相手がこんな様子なら、実は自分の方がその話をしたいと思っているのかもしれません。
 
いまいち、目や耳を傾けている感じがしない。
言うほど、踏み込んでこない。
 
そのようなときは、逆に質問を返してみると、待っていたかのように話されるかもしれません。
 
「逆に○○さんは、最近観た映画で感動したものはあります?」
というように。
 
仮に予測が外れても、話題をつなげたり相手に話す機会を与えたりできるので、問題ありません。
 
 
会話で相手からマイクを渡されて質問されたなら一旦答えます。
 
ただし、いまいち、聞きたそうに見えなければ、
話しすぎる前にマイクを相手の返してみましょう。
 
 
 
今回は、質問してくるのって自分がその話をしたいサインかもしれない、という「聞き方」に関する内容でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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