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初対面で好意をもたれるしぐさ「眉」
今回は、初対面で人から好意をもたれるしぐさを1つご紹介します。
初めて会う人というのは、当然ですがお互いの情報が少ないので、いかに安心感を与えるかが大切です。
人はたいてい初めての人に対して、声を聞く前に姿を見ます。
それによってすばやく「この人と親しくなりたいかどうか」を判断しています。
その最初に会った瞬間にあなたがするべき、好意のしぐさを1つお話しします。
好印象を相手に与えてその後のかかわりをスムーズにするものなので、ご参考にしてみてください。
人は言葉とは別にしぐさによって好意や敵意のメッセージを送っています。
好意のシグナル、敵意のシグナルです。
好意のシグナルを初対面の相手に言葉を交わす前にあなたのほうから先に送ります。
それによって相手に好意が伝わった結果、あなたに親しみを持ってもらいやすくなります。
その好意のシグナルの一つが、「眉毛をさっと上げる」です。
眉毛をさっと上げて目を見開く動きです。
なんとなく好印象を与えると思いませんか?
前回の記事にも書きましたが、人の眉毛の動きというのは豊かに感情を表現します。
眉毛の動き1つで印象がずいぶん違ってきます。
すばやくさっとというのは、6分の1秒くらいの時間です。
知らない人に近づいていくとき、眉毛をさっと上げてみせると、
「私はあやしい者ではありませんよ」というメッセージになります。
1.8~1.5mくらいの距離に近づくと、脳はこのシグナルを探します。
お互いに同じシグナルを送り合えば、お互いに敵ではないという知らせになります。
眉毛を上げると目が開くのでオープンな印象を与えます。
腕組みをしている人を想像してみてください。
好意的にはあまり見えませんよね。
腕と一緒に心もクローズしている感じがします。
「手の内を見せる」
「腹のうちを見せる」
などの日本の言葉もありますが、オープンにすることで警戒心が解けます。
いつも腕を開いて相手を迎え入れるポーズをとっている必要はありませんが、
さりげなく、さっと眉毛を上げることでオープンな状態を示すことができます。
このシグナルを送る場面ですが、必ずしも初対面でなくても良いです。
あいさつするときに眉毛を上げるのと上げないのとではぜんぜん印象が違います。
相手が自分の関心をもっているかの判断にも使えます。
遠くにいる相手にシグナルを送って反応を待ってみます。
相手も眉毛を上げて返してきたら、関心を持ってくれる可能性があるので、近づいて話しかけてみましょう。
集団に向かってシグナルを送ったときに眉毛を上げてくれた人がいれば、関心を持ってくれる可能性があります。
その人に向けるつもりで話すと良いでしょう。
コロナでマスクをするようになってから、表情が隠れてしまいますが、
この眉毛を動かすコミュニケーションの取り方はおすすめです。
今回は、初対面で人から好意をもたれるしぐさとして、「眉毛をさっと上げる」という話をさせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師
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