会話上手な人はこの3つしか話さない
「会話上手」「コミュニケーション上手」といわれる人たちは、「話し上手」というよりも「聞き上手」であるとよく言われます。
本当にその通りだと思います。
自分の話ばかりしていても、相手は退屈しますし、あまり良い印象を与えません。
相手自身のことや相手が関心のあることを話せるように聞き役になることが大事です。
マイクを常に相手に預けて話してもらっている状態をイメージしてください。
聞き役になったうえで、必要なときに自分から話します。
今回は、会話上手な人は、どのようなタイミングで自分の話をしているのか、ポイントをお伝えします。
まず、あらためて聞き役になることが大切である理由をお話します。
それは、人が一番興味・関心のあることは、「自分」だからです。
自分自身のことに何よりも興味があります。
ですので、人は自分のことに関心を向けてくれる相手に好感を抱くのです。
関心を向けてもらうことで、自分のことを重要な存在として扱ってもらえたと感じるためです。
では、相手に関心を持っていることを示す最もわかりやすい方法は何でしょうか?
それが相手の話を聞くという行為なのです。
だからといって、会話ではずっと相手の話を聞いているわけにもいかないので、自分も話す場面があります。
マイクを相手から一旦自分が預かるイメージです。
会話上手な人は、どのようなタイミングで自分の話をしているのかというと、この3つだけです。
1. 自分について聞かれたとき
2. 共通点を見つけたとき
3. アドバイスを求められたとき
それぞれについて説明していきます。
1. 自分について聞かれたとき
聞き役として話を聞いている途中で、相手があなたについて質問してきたタイミングです。
これはあなたに興味を持っていると考えてよいので、臆せずに自分について話すべきでしょう。
2. 共通点を見つけたとき
会話の中で相手とあなたの共通点を見つけたタイミングです。
「趣味」「持ち物」「出身地」「価値観」など。
共通点があると、類似性の法則という心理効果が働くため、お互いに親近感を抱くようになります。
このチャンスにも自分の話をして、お互いの関係を深めましょう。
3. アドバイスを求められたとき
あなたの意見を参考にしたいとアドバイスを求められたタイミングです。
当然、求めに応じて、あなたの知見や考えを話しましょう。
自分の話をする3つのタイミングをお伝えしましたが、気をつけなければいけないことがあります。
それは、「話しすぎてはいけない」ということです。
あくまでも、「簡潔に」答えて、すぐにマイクを相手に返すことが肝心です。
再び相手にスポットライトが当たるようにしましょう。
そして会話の主役が常に相手になるように心がけるのです。
今回は、会話においては聞き役になって相手に関心を向けることが大切で、自分の話をする3つのタイミングについてお伝えしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師
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