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会話で必要な「間」の長さは「目線」でわかる

今回は、会話を深める「間の取り方」についての話になります。


まったく間のない会話というのは、相手に考える余地を与えません。
相手にきちんと考えてもらいながら会話を進めるためには、「間」が必要になります。
 
相手のペースに合わせるための「間」。
 
では、いつ間を入れるとよいのか? そしてどのくらいの時間の間を取るとよいのか?
間を必要とする理由とともにそのあたりを説明していきます。



まず会話中に間を入れるタイミングはいつか? ということですが。
 
それは、相手が「目線」を外したときです。
 
考えごとをするときに人は、相手から目線を外します。
 
よく観察してみると、わかります。
自分から目線を外して、上下左右に動いたり止まったり。
 
考えごとをしながら相手を直視することは、ほとんどの人ができないはずです。
邪魔されないように自分の中に入ったり、考えるためのリソース(過去の記憶や想像など)を探したりします。
 
この時に私は、自分の目線も相手から外すことで、プレッシャーを与えないようにしています。
 
「間」は、内容を理解、考えを深める、考えを整理する時間です。
会話を咀嚼する時間
 
この時間を与えて保証してあげましょう。
 
 
それでは、いつまで間を取り続けるとよいのか?
 
沈黙が長すぎると、自分も相手も「気まずくて耐えられない」という不安。
 
相手の「目線」が自分に戻ってきたときが話を再開するタイミングです。
考え終わったという合図です。
 
このタイミングで、自分の目線を相手の目線に合わせます。
相手から話し出すかもしれませんし、こちらの話を聞きたがるかもしれません。
 
 
話を再開して、また相手が考える時間を必要とし目線を外したら、ストップして間を取ります。
そして、目線が戻ってきたら話を再開。
この繰り返しです。
 
これによって話が深まっていきます。
さらに都度相手が自分の中で答えを出しながら進んでいくので、最終的になにかの結論に行きつきやすくなります。
 
この間の取り方が、会話上手になるためのテクニックの一つです。
 
 
 
今回は話を深めたり、結論を出したりするためには、相手に考える時間を与える必要があるということ。
そのための「間の取り方」について説明しました。
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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