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#牧場をつくる 03 ここに牧場ができたら人は喜ぶか、僕は感動するか

第二牧場の計画を銀行に相談したところ、益子町役場の方に町内の耕作放棄地を紹介していただきました。使われなくなった土地に牛を放牧し価値に変える、森林ノ牧場がやりたいことができるのではと思いました。
https://note.com/shinrinno/n/n74ed9c4aac31

2019年11月22日
牧場候補として紹介された土地を初めて歩きました。

広い耕作放棄地

3年前まで益子町内の酪農家さんが採草地として使っていた場所。
セイタカアワダチソウやクズなどが繁茂していて歩くのも憚れる場所になっています。

3年間使っていないだけでこんなになるのか!
いかに人が自然をコントロールしていて、その上で田畑や里山の景観が維持できているのかを感じました。そして「植物のエネルギーすごい!」とも。

牛舎の跡

採草地として使っていた土地の端には牛舎の跡があり、既に取り壊されていますが基礎のコンクリートが残っています。
新たに牛舎を建てるときにこの基礎が使えるのかどうか僕ら素人には分からない。
これは専門の方に見ていただいた方がよさそうですが、使えれば牛舎建設費用の節約になるかも。

土地の地権者

「使ってない土地を活用する」と言っても勝手に使えるわけではないので、誰がその土地を持っているかを調べないといけません。

以前の会社で牧場を始めるとき、5haの土地に50名近くの地権者がいたことがありました。かつて入会地で共同で持っていた山をみんなで分けたことでそうなったとか。
地権者を調べると、●●権左衛門さんとか●●権兵衛さんとか、所有者がすでに亡くなられていて、誰も分からないという土地も多くありました。そもそも地権者も自分がその土地を持っていることを知らないこともあったり。

益子の耕作放棄地を調べると、8haの土地に町内と町外に3名の地権者がいることが分かりました。

100m×100mで10,000平米=1ha
8haとはざっくり100m幅が800m延びてるイメージ。
一般的に家を建てるために100坪とかの土地を購入しますが1坪3.3平米なので、8ha=24,200坪です。

条件的には

この土地で話を進めるかどうか、条件を整理すると
●広さ
8haで牛がどれだけ飼育できるかというと、多くて20−25頭くらいで今の倍以上の頭数。約10年で現状の規模になったので、この頭数を飼育すれば今後の事業計画にはしばらく対応できる生産量が確保できそうです。

●土地の状況
クズやセイタカアワダチソウなどが繁茂していますが、牛はこんな草でもしっかり食べます。牛が食べることで開拓していく様子が見られそうです!

●使わせてもらえるか
この広さの土地を3人の地権者が所有していて、全ての地権者と連絡がつきました。すぐに連絡を取りお話をすると、みなさんこの土地を何かする予定はなく、使ってもらいたいという意向でした。

これから色々と出てくるだろうけど条件的にはとてもいい場所です。

ここに牧場ができたら人は喜ぶか、僕は感動するか

中学生の時に北海道の牧場で牛の放牧されている景色に感動し、それがきっかけで牧場で働きたいと思うようになりました。
https://note.com/shinrinno/n/n45981ccaf72d

条件が揃っても自分の熱量がなければ「絶対に」良い場所にはなりません。
お店作りも商品開発も自分の気持ちがこもってなければ良い商品にも良いお店にもならないように、牧場づくりも絶対に良い牧場にはなりません。
「ここで牧場を作りたい!」と思えるかどうか
「ここで働きたい!」と思える牧場の景色が作れるかどうか。

僕には経営者としての師匠がいて、
その師匠からは「主観・客観・俯瞰」を大事にしろとよく言われています。

 主観=自分が感動できるか
 客観=人を喜ばせることができるか
 俯瞰=牧場に適した土地か

が揃っているかということです。
俯瞰の部分はどうやらよさそう。
自分がこの土地にワクワクできるかどうか、それができれば人を喜ばせる自信はあります。

そして、どうすかここ?

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「オラ、ワクワクすっぞ!」と悟空並みにしちゃったんですよね。
可能性にしか見えない!

小高い山の上に牧場候補地があって森林に囲まれています。
森を抜けて牧場が見えてくるのです。

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この場所に牧場をつくることで進めることにしました。

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