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第5回当時者と専門家が読む『双極性障害(躁うつ病)とつきあうために』【返金OK・ワンコイン】

本サマリーは、日本うつ病学会双極性障害委員会の『双極性障害(躁うつ病)とつきあうために』(ver.9 2019年7月5日)について解説したもので、枠線内グレー部分はテキストを引用しています。
制作
窓師(薬剤師、双極性障害、ADHD)、布団ちゃん(公認心理師、社会福祉士)
ネット心理教育研究会

第3章.患者さんご自身が気をつけること2

1.躁・軽躁との付き合い方

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前回までの記事でお伝えしたように、双極性障害の患者さんは、躁状態やうつ状態がひどくなると自分の症状に気付くことができなくなります。
特に躁・軽躁状態では、本人にとってとても気持ちの良い状態でもあるので、本人にとってはそれが病気の状態であるとは自覚しづらいです。

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家族や支援者などの、周りの人から見ると「ちょっと元気すぎるかな」と思うような状態であっても、本人にとっては「今がちょうどいい」「もっと元気になったほうがいい」と思ってしまうこともあります。
躁や軽躁だったときに、活動的であったがゆえに色々なことを出来た経験から、躁や軽躁への憧れを持つ人も少なくないでしょう。

しかし、躁や軽躁を目指し、本当に躁状態になってしまったときには、「調子がいい」側面だけでなく、例えば散財や逸脱行為などで失敗をすることもあります。
また、躁や軽躁を目指して頑張りすぎてしまった結果、疲れてうつ状態になってしまうこともあります。

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明確な治療目標を持つために、医師や家族、支援者に、自分の今の客観的な状態などの確認をしましょう。

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2.家族はどうしたらいいの?

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