「大会」の話

0から1を起こす。

ようやく正月休みです

12月30日 コミケ一日目。
12月31日~1月1日 年越しダラバー~成子天神RTA。
1月7日 「VGMG Online」1月号。
1月8日~1月10日 アリスギア博多オフ会。
1月15日 新刊入稿。

大きなヤマを一つ(今年いっぱいはこれで『一つ』計算です。数え間違えているわけでもあまりの物量に感覚がマヒしているわけでもありません)越え、ようやく「正月休み」みたいな状態になっている筆者です。
ちなみに1月28日のGレコ一気見は抽選落ちたそうです。おのれ新宿ピカデリー。しかし今年も何度も足を運ぶ事にはなると思う。

スケジュールの隙間はそこそこ休んでもいたのですが、人の多いところと家を行き来するような状態でインターバルを迎えても「コロナをもらってきていないか」のチェックの方に意識が行ってしまうし「次の予定」が後ろに迫っている状態だから心は全く休まりませんよね。
そう言う意味で言えば、ここからみんトラ当日の1月22日までが自分にとっての「翌日の事をあんまり考えないで過ごせる日」、即ち世間一般で言うところの「正月休み」なわけです。
俺の2023年はここから始まるのか。今回の場合、逆に12月30日から既に始まっている感覚の方が強かったですけど。
新年あけましておめでとうございました。

ただ、だからと言ってここでゴロゴロしているわけにもいかないのが俺の2023年です。
もう実は開催まで一か月を切っている、去年の9月から温め続けて来た(と言うかそうせざるを得なかった)企画があります。

これです。
(予定通りなら)来る2月19日、アリスギアCS大会企画「NRKZK Conference」、リブートします。

「オフ会」ではなく「大会」

このイベントを始めようと思った理由は大きく3つです。

・「集まって遊ぶ」場を作りたい
・「ゲームを頑張って遊んでいる人」に会いたい
・「対戦ゲー」なんだから「一番強いヤツ」を決めたい

たかがオフ会規模で大層な事を言っていると思うかも知れません。
でも、これらに向き合わないわけにはいかなかったんです。

「集まって遊ぶ場」を作りたい

で、のっけからコロナ禍に抗うような事を言い出してしまうわけですね。こいつは時代錯誤の異常者なのか。まぁそうかも知れません。

しかも話がムチャクチャ長くなります。すみません。
まず大前提として、いろんなものの「ついで」と言う形で今まで存続して来た様々なものが、重くのしかかる「感染リスク」と言う五文字に苦しんでいます。
「不特定多数の人を一つ所に集める」と言う性質上イベントはその点で「どストライク」で、2020年は「クラスター」と言う言葉とセットで語られまくった結果「この状況下でイベントを打つやつはコロナ禍を拡大させる極悪人だ」くらいの感じで言われちゃっていて、実際当時は今以上に実態がよく分からない(今も分かったかって言ったら全然ですけど……)うえにワクチンも出回っていなかったし、そりゃあ皆怖くて当然だった。だから仕方ない話ではあるんですが、それでも当時人生を賭けてイベントを毎日のように開催していた自分には本当に生きづらかった。結局諦めきれずにオンラインに避難せざるを得なくなりましたし、他にやっていたイベントもほとんど全部中断に追い込まれています。今再開出来ているのって火曜交流会だけじゃないのか?
アリスギアを遊んで同人誌を書いて配信を始めて、ってやっていなかったらどこかのタイミングで自殺していたかも知れないです。当時を振り返るとあんまり冗談を言っている気分になれません。向かい風が強すぎて、本当に「世界が俺に死ねと言っているのか」って感じていたので。

それから三年経ちますが、正直状況が「好転」したとは言い難い。
誤解を恐れずに正直に思っている事を言えば「これだけ楽しかったんだから三日後に新型コロナで高熱が出ても悔いは無い」くらいのものを出さないとリスクを乗り越えてもらうのが物凄く困難になっているんじゃないかと。
そう言う状況なもんだから、何らかの用事で家を出た後の動きも「元気なうちに目的地に真っすぐ到着して」疲れているほど家の外にいるほどリスクが上がるから「用事が済んだら即真っすぐ帰る」と言うものになる。そのラインに「寄り道」は存在しません。リスク回避の観点から言えば、寄り道するほどリスキーになっていくのは当然ですし。
いろんな話が乱れ飛んでいて何を信じたら良いのか分からない以上「感染リスク」の五文字が出た瞬間皆の足がすくむ。それが今年で三年目になるコロナ禍の現状だと感じています。

その一方で「こう言う状況なら状況に合わせて楽しめば良いじゃないか」とオンラインベントや無観客、或いは動員数を安全ラインまで制限しての開催、要は「上手くやる」方法をイベント側も模索し始めています。
地方自治体毎に「安全にイベントを開催するガイドライン」だって発表されていますし、現状ちょっと窮屈ではありますが徐々に活気を取り戻しつつあると言う側面もある。
それなら、自分も「今の状況に合わせたイベント」を一から作ってみたいなと思ったわけです。差し当たって今一番やりたいのは……奇しくも自分の命を救ってくれたも同然の「アリスギア」。ちょうどCSも出るし、こいつでちょっと「戦ってみる」かと。
企画書を作っていて、このタイミングで「オフライン開催」だなんてって自分自身でも思ったところはありますが、
やってみたくなっちゃったんだからもうしょうがないでしょう。

「ゲームを頑張って遊んでいる人」に会いたい

今度はイベントではなく「人」の話です。
このコロナ禍の三年、変化したのはSNSも同じです。
個人的にこの三年のTLで一番変わったなと感じたのは「盛り上がりにくい話題が目につかなくなった」ところでした。
当たり前?そうでしょうとも。でもまぁ聞いてくれ。長くて申し訳ない。

多分これは家の外で「他人」の存在を感じられなくなった副作用みたいなものなんじゃないかと思います。少なくとも「周りから反応が返って来ない」或いは「周りが反応しにくい話題・言い方」のつぶやきがTL全体を見渡して(恐らく自分自身のつぶやきも例外ではないはずです)減っている。
どこぞの専門家だかが割と最近「職場に出て挨拶をする・雑談をすると言うのも実は『得難い報酬』だったのだ(要旨)」みたいな事を言っていた記憶があります。真偽は分かりませんが、それはそれとして確かに他人の「声」を生活の中で聞く機会が減ったことで、自分が社会の中にちゃんと身を置けているのかどうかを確かめられない不安が影を落とし始めているような、そんな気はします。
(あるゲームでその状況を指して『出口も窓もない白い部屋』って言い方をしていたキャラクターがいたんですが、一面の真理を突いているかもなーと思っています。至言だよなぁ)

それが理由かは分かりませんが、最近のSNSは「より見ている人の反応を煽る」或いは「分かりやすく反応しやすい」つぶやきが目立っている。自分のつぶやきに対して誰かがインプレッションしてくれることで自分が「みんなと一緒に生きている」実感を得ている、そう言う側面がやはりあるのかも知れません。もしそうだとしても「そりゃそうだよね」とはなります。
ただその結果なのか「盛り上がりに欠ける話題」がどんどんTLに出て来なくなってきている。ゲームで言えば二次創作絵や「すごいプレイ(それはプロの試合だったりスーパープレイだったりRTAだったり)」はいっぱい見られるけどコツコツ遊んでいる人の努力の軌跡とかは目立たなくなったり、みたいな。
自分がそうなんですけど「自分の話題に皆が反応してくれない」状態って物凄くやりにくいんですよね。そして、その状況下で自分の話題を語り続けるのはそう簡単な事ではない。開き直れれば良いんでしょうけど、今度は壁と話している気分が精神に悪影響を与えたりもする。だから、例えば筆者のゲームの話題で言えば「アリスギアをやり込む話はどうしても反応が悪いしそのまま書くと字数が多くなりすぎるからTLでは控えめにしておこう」みたいな事をついしてしまう。
であれば、もしかしたら自分以外にもそう言う人、一人でゲームを頑張ってやり込んでいるけど話題になかなか出せないでいる人がTLのどこかにいるのかも知れない。いるなら会ってみたいし、もし会えたならそう言う人の腕前を見てみたい。いないならいないで「いない事」を確かめたい。だから、まず自分から旗を掲げて「ここにいるぞ」と名乗りを上げてみる事にしたのです。

ある人は言いました。「自立とは依存先を複数作る事である」。多分この話題も同じなんです。こんなことで悩むのは「全部を全部Twitterで解決しようとしてしまっているから」かも知れない。
だとしたら「情報交換の場と言うものを独自に設ける」と言うのも、この時代のやり方としてはありかも知れない。Discordとかあるじゃん、って言われたらまぁその通りでもあるんですけど、一回まず「オフラインで集まる」と言うのを軸にした自分のやり方を試してみたくなったのです。
多分NRKZK ConferenceについてはDiscordも併用する事にはなると思いますけど……まずはオフラインから。
やってみたくなっちゃったんだからもうしょうがないでしょう。

「対戦ゲー」なんだから「一番強いヤツ」を決めたい

最後に、前述二つを回す「原動力」の話です。
なんで「大会」じゃないといけないのかって言ったら、筆者が見たいのは「一番強いヤツ」だからです。

どんなに規模が小さかろうと、大会を開けば最後に決まるのは「優勝者」です。少なくともその日その場で一番強いヤツが決まる。ランクマで一位になれなくとも「ある大会で優勝した」って言うのは遊び続ける原動力になる。
それはその場限りの自己満足かも知れない。でも、それがあらばこそ「次はアイツに勝つために」とか「次はあの時のミスを繰り返さないために」とか、そう言う「次」を目指すことが出来る。
今までも、多分今も「対戦ゲー」のコミュニティってそう言う「次を目指す情熱」が盛り上げてきた側面があると思っていて、だからここで言う「一番強いヤツ」って言うのは「永遠に一番強い」事ではないんですが、それでも「一番強いヤツ」を決める事があわよくばイマイチ盛り上がり切れてない感じのするアリスギアCSのコミュニティを盛り上げるスターターになってくれたらなと思っています。

もちろん遊び方は人それぞれありますし、なんだかんだとお題目を並べはしましたがこれだって所詮個人主催の大会に過ぎない、だからこの思いがどれほど伝わるかなんて分からないけど、例えばこれを機に「俺の方が大会上手に開催出来るぜ」とかそんな話が出て来たら願ったりかなったりだし、とにかくやってみない事には何も始まらない。
これで後に何も続かなかったとしてもそれもまた一興。
やってみたくなっちゃったんだからもうしょうがないでしょう。

と言うわけで

長々語りましたが、もう一度告知のTwipla貼ります。

霜月の禍を乗り越えて、帰って来ました2月の半ば。
本当だったら第二回、仕方がないので第一回。
アリスギアCS大会企画「NRKZK Conference」、もし良かったら配信だけでも見て行ってください。
配信アドレスなどは開催日が近づいたらおいおいと言う事で。
よろしくお願いします!!


本当は俺も「参加」したいのですが、今回は「運営」に徹します。
「参加」出来る日が来るまでは開催したいよね。


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