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母の日は管理人さんに

「丁寧」という言葉を知らなくて、
物はすぐ壊すけど買い換えない
パソコンを買ってもセキュリティソフトは入れない
子供を産んでも育てない
鍵をかけずに家を空ける
カロリーを無視した体型はデラックス
収拾がつかないくらい傷んでいる髪

あらゆる人々や界隈から あらゆるバッシングを受けてもおかしくないその人に、私は今年も母の日のプレゼントを贈る。

「お前は私の管理下における人間だ」
「お前は私の子供ではない」
そんなことを言うもんだから、私はその人を管理人さんと呼んでいる。

管理人さんは、自分で自分のサンドバッグを産んだだけなんだと、小学生のサンドバッグこと 当時の自分は悲しみに暮れていた。 

私が毎年母の日にプレゼントを贈るのは、わざわざ縁を切るような相手でも、怒ってやる相手でもないから。

私の血で私の血を洗った管理人さんは、あなたの町の町内会で手広く活動している。

仕事でそこの人脈が必要になったら、存分に使わせてもらおうと思っている。

機能不全家庭の中核にいた人間と、普通の親子になれる日は来ない。

歩き方も雑だからなのか、酷い外反母趾を抱える管理人さんに贈るのは、足指セパレーター。

(足首セパレーターと堂々と表示されているが、我が家で起きたことに比べれば怖くない。)

二度ほどの値下げを繰り返して、半額で手に入れたくらいで丁度良い。

母の日当日に渡すような間柄でもないから、まだ渡していない。

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