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なぜ肘が下がってはいけないのか?


肘が下がっている・肘を下げるなとはよく聞きますがなぜ肘が下がってはいけないのでしょうか?あとたまに肘は多少下がったほうがいいみたいなことを言う人がいますが肘が下がってしまうと投球にどのような影響があるかを書いていこうと思います。あとプラスで関連することも書きます

肘があるべき位置

トップを作るときに大切なのが左足が着いた時(前足接地フットコンタクト)の肘の髙さになります。
肘の高さは両肩を結んだライン上付近に肘のがある事、肩外転角度90度付近、この時に肘の高さがライン上よりも下にあると肘が下がることになります。ただ注意しないといけないのが肘が下がってもダメですが上がりすぎても肘の内反トルクが増大時し負担が増えてしまいます
トップ時の肘の高さは肩外転90度プラスマイナス10度以内を目安とします
ちなみに左肘の高さも重要で左肘も両肩のライン上付近にあると理想です

両肩のライン上にある
肘下がり

肩甲骨の後傾可動域が有意に低下するから

1つの理由として肘が下がると肩甲骨の後傾可動域が有意に低下するからです。
acceleration時に肩甲骨は後傾15‐23°程度後傾します!しかし肘が下がると肩甲骨の後傾運動ができないために肩や肘に過度な運動が強制されてしまいます

肩外転90度
肩外転が90度以下の肘下がり

肘の引きすぎに注意

肘下がりではないですがこの後の説明で重要になります
肘を背側側に引きすぎてしまうと肩甲骨の後傾運動と肩の外旋運動が制限されてしまいます。
acceleration時に肩甲骨は後傾15‐23°程度後傾し方外旋は約110°程度外旋します!
肩甲骨後傾と肩外旋が制限されるとその負担を肘が補おうと正常の可動域を超えた運動をしてしまう可能性が高くなります
肘を引きすぎると肘も下がっていきます!
肘が下がると肩甲骨の後傾可動域が低下するとせつめいしました!肘を引きすぎると肩甲骨の後傾運動と肩の外旋運動が制限されます。
肘を引きすぎると肘も下がる。肩甲骨の後傾と肩の外転が制限される。
acceleration時に肩甲骨は後傾15‐23°程度後傾し方外旋は約110°程度外旋する必要があります!

肘 通常の位置


肘の引きすぎ

hyperangulation 肩の水平外転増大

acceleration時(加速期)にいわゆる肩や肘や腕が遅れでてくるといわれるものです。水平外転増大を説明しないとこの後の説明ができなくなってしまいます。簡単な説明になりますが水平外転が増大した場合、上腕骨頭が前方に変位します。すると肩前方の組織(関節包・上腕二頭筋長頭など)に伸長ストレスがかかり肩後方の関節唇や腱板がに圧縮ストレスがかかります。
投球時に肩は常にゼロポジション付近にないとダメでありゼロポジション付近を逸脱すると肩の負担が大きくなり投球障害に繋がります

acceleration時に肘がついて来れない


肘が下がっているとacceleration時に体幹の回転に対して肘がついて来れずに遅れてしまう可能性が高くなります。トップを作った時からリリースまで肩はゼロポジション付近の位置にあり変わりません。acceleration時に肘が遅れてしまうことは肩がゼロポジションから逸脱してことをいみします。
肩の水平外転が増大しているのは肘が引きすぎる状態を意味します。先ほど肘が下がる・肘が背側に引きすぎると肩甲骨の後傾 肩の外旋運動が低下すると書きました
肘が遅れる(腕が遅れる)は肩の水平外転が増大することで、肘を引きすぎると同じ事です。そして肩甲骨の後傾 肩の外旋運動が低下するということです、

acceleration時に上腕骨が前上方に変位する

肘が下がった状態だとacceleration時に上腕骨が前上方に変位してしまうそうです!これは先ほど書いた肘がついて来れに事にも繋がっていると思われますただでさえ上腕骨頭が前方に変位し肩前方の組織に伸長ストレスがかかり肩後方の関節唇や腱板がに圧縮ストレスがかかるのに上方にも変位すると上方の関節唇にもストレスがかかってしまいます。

肘は90度以上曲がっていること

肘下がりとは違いますが重要な事です
トップを作った際に肘は90度以上屈曲している必要があります。acceleration時には手は身体の近くを通る必要があります。しかし、トップ時に肘が90度よりも伸展しているとacceleration時に手が身体から離れた位置で大きく回転するために身体の回転に対して肩や肘が遅れてしまいます。つまり水平外転増大・肘が背中に引きすぎた状態になってしまいます。先ほど説明したように肩甲骨の後傾運動と肩の外旋運動が制限されてしまう・上腕骨頭が変位してしまうなどが起こります。


まとめ 肘が下がると(肘の位置の変化で)

  • 肩・肩甲骨の可動域・運動が制限される

  • そのため肘に過大な運動や負荷が増大する

  • acceleration時に腕が遅れ水平外転が増大する

  • 上腕骨頭が変位してしまう

  • ゼロポジションを逸脱し肩組織の負荷が増大する

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