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親族が肺炎と診断されて

親族が昨日、肺炎と診断されました。
それまで10日以上の発熱、咳、倦怠感を伴い何度か病院に行った後、
大きい病院を紹介されレントゲン像で肺炎との診断が下ったそうです。
親族に海外渡航歴は無く、近しい人に新型コロナウイルス発症者はいません。

親族はただの肺炎で良かったと喜んでいたそうです。
その見解に私は疑問を感じました。
私は親族に連絡しまして、いくつか話を聞きました。
重要なのは上記の症状でも医師は新型コロナウイルスの事を話さなかったのか?
それと外出に関しての禁止や親族の家族に対する指導など。

医師は新型コロナに関する話をしなかった、そして言わなかったから自分もしなかった、だから新型コロナでは無いと親族は思ってるとのこと。

ゾッとしました。
新型コロナの検査が出来ないから言わない医師と新型コロナと診断されたくない患者さん、これが世の中にごまんといるのではないか。

陽生でなければコロナでないから本人への指導で終わり、では同居する家族に関しては放置する現状。

私は夜中でしたが、かかった病院に電話して当直の医師に事情を説明して親族の状態を聞きました。

「新型コロナの検査は本人が希望しない限り実施してませんし、当院では実施できません。もし、希望があるなら都道府県の夜間相談窓口を案内しますが?」

医師も患者もコロナウイルスと思いたくない心境が重なる事が証明されたように思えました。

とは言え私も都道府県の夜間相談窓口に電話しました。
報道の通り、全然繋がりません。
1時間くらい続けてようやく繋がりました。

上記の件を説明したところ回答を得ました。


「渡航歴や発症者と接触してない限り検査の対象となりません。また、発見率70%しかない検査なので陰性でも可能性は消えません。よしんば陽性でも軽症の場合は自宅療養ですので現状は変わりません」

冷静に述べられました。
これがもっと近しい縁者なら強い怒りを感じてしまうであろう、冷たさ。
とは言え、はいそうですかとも言うわけにはいきません。

何故なら親族は肺炎と診断されているわけで、軽症の定義としてどうなのか?と返したところ、

「それではお聞きしますが、全ての肺炎患者がコロナウイルスと思うのですか!?」

逆ギレされました。まさかの極論。

この人も疲れてるんだろうなと思いますが、この対応を医療系でない当事者もしくは同居人がされれば絶望しか感じないでしょう。

私は落ち着くように伝えて、では重症の定義は何か?

意識が朦朧として高熱が出て呼吸困難で救急車を呼ぶような状況のことかと尋ねると。

「病院での受け入れには限界があります。現状ではそういうことになります」

つまり死にそうにならないと入院は不可能ということです。
これは勿論、年齢によっての対応もあると思われます。

親族は高齢でないので、早急な対応が必要ではないとの判断なのでしょう。

これ以上は電話で話してもしかたが無いので切りました。

この件を親族に伝え、検査は出来ないがあなたはグレーであると。

だから、本人は勿論、同居家族も外出制限をしてください。

症状が収まったら再度病院へ行き、自分と家族の外出に関して医師の指示を仰いでみてください、と伝えました。

親族は神妙な声でありがとうと言って切りました。

当事者に近しいことになり、
今回の新型コロナウイルスに関して問題点が分かりました。

コロナの検査が出来ないor検査しても対応は変わらないゆえに、肺炎だろうがコロナに関して医師からは言わない心境とコロナでは無いと思いたいから聞かない患者さんの心境が悪い方向に向かい、コロナウイルスでは無かったから、同居する家族は普通に外出してしまうという事。

コロナで無くとも疑わしい場合、医師も本人には注意もしくは警告するが同居家族に対してはどうでしょうか?
本人がコロナでなくとも病状ゆえに外出出来ない環境だとしても、同居する家族は通常通り外出してしまうのが現状。
コロナ疑惑者の同居する家族への感染防御と外出への制限等を行政として指針出す必要も感じます。

都道府県の窓口の人は義兄のような自宅療養指示の患者から多く電話をいただいていると言ってました。
ごまんといるコロナ疑惑者の同居家族は、家族がコロナと診断されない故に外出しても良いとの考えに、行政や病院は方針を示す必要があるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスへの対応は外からではなく、発症した身内をケアして家族の感染防御をするのも考えないといけないフェーズに突入しつつあります。

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