重たい夕焼け　〜ショートショート

ある日夕焼けが重たくなりはじめた。人々はその美しさに見とれていたが、その中の誰かが重さのせいで西の山やビルが凹みだしていることに気付いた。人々は東側に引っ越しはじめた。日本の最東に位置する東京都の人口は２倍に膨らんだ。そんな東京ですらスカイツリーから六本木ヒルズを見ると少し凹んでいる。時を同じくブラジルでは朝焼けが軽くなりはじめた。午前３時にリオの海岸からシャボン玉のような朝焼けがふわふわと登っていく。人々はその美しさに見とれていたが、ある日その中の誰かが、浮かぶ朝焼けが雲に当たると割れそうなことに気付いた。

またショートショートを書いてみた。前回はおもしろいということがわかったが、今回は難しいということがわかった。

出だしは誰でも面白そうにかけるが、最後が難しい、ということなのかもしれない。

また書いてみようと思う。