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給餌係のサラダ

 外出自粛の巣ごもり生活が1年以上も続いている。
 ストレスのひとつは、やはり今までのような感覚で外食ができないこと。気の置けない人たちと、ときには外で食事をしながらお喋りできる時間が、いかにかけがえのないものであったか。誰かと親しさを深めるときに、飲食というものがどれほど不可欠なものであったか。
 そういうことをかみしめている。

 BUNBOUの〝給餌係〟である私は、週に何食か食事の用意をせねばならない。毎回、一定の予算範囲で献立を考えるし、それほど調理に長い時間をかけられない。私の料理は〝時短〟〝手抜き〟が基本。
 そのなかで、外食のあの「非日常性」をどこか気分だけでも取り戻そうとして、ここ数カ月、サラダをちょっとだけ工夫しはじめた。あくまで時短と手抜きのうえでだけれども。

 最近、定番化しているのが「種なしブドウ」のサラダ。今年は(去年までがどうだったのかそもそも知らないが)スーパーでも八百屋でも、チリ産やオーストラリア産の皮ごと食べられる「種なしブドウ」が大量に出回っている。

 去年の秋はSNSで覚えたブルーベリーを使ったサラダに何度か挑戦したが、そもそもブルーベリーは量のわりに値が高い。若干、酸味も強い。
 それで、特売の種なしブドウをふと見かけて、一度試してみようと思ったら、これが予想以上に正解だった。
 量を考えるとブルーベリーより安いし、味が濃い。個人的には緑の品種より赤の品種のほうが甘みが強いので気に入っている。

 弊社BUNBOUのランチタイム。メインがたとえレトルトを使ったパスタやグリーンカレーであっても、隣にボウルいっぱいの色鮮やかなサラダが並ぶと、ささやかな非日常感も演出できる。

【材料】
ベビーリーフ
トマト
種なしブドウ
ネーブルオレンジ
ラディッシュ
ミックスナッツ

オリーブオイル
フルーツビネガー
パルスイート(液体)

胡椒

☞トマトはミニトマトかミディトマトがよい。ドレッシングとブドウの甘みがあるので、私は売り場に並んでいる一番安いものを迷いなく選んでいる。適当な酸味と彩りの役回りが大事。
 トマトの大きさによって4等分~8等分。できるだけ小さめにカット。

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☞ラディッシュは色彩と食感、味のアクセントになる。ただ、スーパーだと高いので、近所の八百屋に小さめのが10~15個で130円が並ぶときだけ買っている。小さめなら縦に2つ割り。通常サイズだと4つ割り。
 ラディッシュがないとき、食感のアクセントであればキュウリを小さめの乱切りで加えるのもあり。

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☞皮ごと食べられる種なしブドウは、イオン、イトーヨーカドー、成城石井と食べ比べてみたが、意外にも(うちの周辺では)価格帯は大差なく、成城石井のオーストラリア産がベストかなと。でも、どこでもいい。
 赤だけにするか、赤と緑を混ぜるか、緑だけにするかは、個人の好みでよいと思う。私は「緑」派から「赤と緑」派を経て「赤」派に落ち着いた。

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☞ネーブルオレンジは4等分して皮をむき、包丁でザクザクと細かくカットする。


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☞ミックスナッツは、今のところセブンプレミアムの「6種類の味が楽しめるミックスナッツ」が一番気に入っている。なにより安い。イトーヨーカドーかセブン‐イレブンで買える。

☞個人的に譲れないものはフルーツビネガー。これだけは内堀醸造の「フルーツビネガートロピカルフルーツの酢」と決めている。店頭では見かけたことがないので、いつもAmazonで常備している。

【作り方】
①ベビーリーフを水洗いし、10分ほど水に浸けてから、サラダスピナーでしっかり水けを切る。

②大きめのボールに、野菜、果物、ナッツをすべて入れる。

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☝混ぜる前

③ドレッシングはオリーブオイル10cc、フルーツビネガー30cc、パルスイート10cc。これを②にザッとかけ回す。塩と胡椒は適量。あとはトングなどで素早く全体を和えるように混ぜて出来上がり。

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 野菜やフルーツの量は好みでいいと思う。葉物に関してはサニーレタスやグリーンリーフ、エンダイブでもいいけど、ベビーリーフのほうが量が適当だし色どりや香りがよいと思う。レタスは水分が多すぎるので個人的には不採用。
 塩胡椒をすることで味が締まる。BUNBOUの食卓では「主菜か?」というほど大量に供するので、けっこうお腹いっぱいになる。

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