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映画『サマーフィルムにのって』感想: どこかどんくさい青春と唐突なSFと

夏に観たい(もう冬だけど)、隠れた名作青春映画『サマーフィルムにのって』。



あらすじ

高校の映画部に所属している、時代劇オタクのハダシ。キラキラ恋愛映画ばかり作る部の活動にうんざりし、かねてからの夢だった時代劇映画を作ることを決意。友人のビートバン・ブルーハワイはじめ、仲間たちを巻き込み時代劇制作を開始

そこへ時代劇の主人公にピッタリの青年、凛太郎が現れます。主人公にスカウトするハダシでしたが、凛太郎にはある秘密がありました。


主人公がどんくさくて一生懸命で最高。仲間たちもみんなどんくさくていいやつです。

主演の子、どこから連れてきたんやと思うくらい、いい味出しています。

ところどころ絶妙な笑いのセンスが光る。


以下ネタバレあり。




中盤で、凛太郎は未来からタイムスリップしてきた青年だということが判明します。
このSF展開要るのか?と思いましたが、これがラストに効いてくる。


ショート動画が氾濫し、長尺映画が絶滅してしまった未来の世界。ハダシの熱意に打たれ、凛太郎は未来に戻ったら長尺映画を撮ることを決意。

ほとばしる青春と映画愛がラストに向けて全速力で駆け抜けます。

夏 × SFはとてつもなくエモい。



どこかどんくさい青春と唐突なSFが光る、全速力なエモ映画、『サマーフィルムにのって』を是非観てみてください。



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