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映画記録『BLUE GIANT』②

(今日もかなりネタバレするアルよ)

BLUE GIANTの圧倒的主人公・宮本大を凌ぐ、主人公オブ主人公、1000年に1人の主人公なのが、玉田俊二。

大の仙台の高校からの同級生で、大学進学で上京。サッカー部出身で、大学ではサッカーサークルに入るも、周囲の温度差などもありなかなか情熱を燃やしきれずにいました。

そんな中、大のサックスの練習にリズム取りとして手伝うことをきっかけに、ドラムを始めることになります。小学生に混じって音楽教室に通い、大学を休んでドラムを叩きまくる日々。素人ながら圧倒的な努力を重ね、大と雪祈のバンドに参加させてもらうことに。

大と雪祈、サックスとピアノの2人の天才に、素人のドラム。レベルがあまりにも違いすぎてついていくのにやっと(全くついていけてない)な日々が続きます。それでも毎日毎日手がボロボロになるまでドラムを叩き続けます。

ジャズバーでの初ライブの日、天才的な演奏をする大と雪祈についていけず、何度もミスをしてドラムを止めてしまう玉田。ライブ終わり、悔しくて一人涙を流します。涙がおさまった後、玉田は一人牛丼屋で黙々と大盛り牛丼を食べ、その後ハンバーガー屋さんでハンバーガーを食べ、その後ラーメン屋さんでラーメンと餃子を食べ、スープを飲み干したあとに「よしっ!」と復活する。

↑淡々と描かれてましたけど、このシーンがまあーー良かった!「若いって良いなあ!」という一生口にしたくない言葉が一瞬頭をよぎりかけました。

翌日からもドラム練習に没頭し、素人ながら少しずつではありますが上達していきます。ライブも何度か重ね、天才の大と雪祈は次第にファンも付き始めます。あるライブ終わり、ファンに話しかけられる大と雪祈。その横にいた玉田におじいちゃんが近づいてきて「だんだん良くなっている。私は毎回良くなっている君のドラムを聴きにきているんだ」と話しかけます。

バンド結成から1年半、ついに夢の舞台(ラストライブ)に立つことになります。ワケあって大と玉田の2人編成の演奏。

大舞台での演奏で、なんと玉田のドラムソロのパートが。

ゆっくりと、しかししっかりとしたテンポでスタートするドラムソロ。フィクションだとわかりつつ、観ているこっちも緊張します。

観ているときの自分の心の声「玉田すごいよ。素人から1年半でよくここまでできるようになったよ」

加速するドラムソロ。

心の声「えっ!えっ!そんな速くドラム叩けるようになったのかよ玉田!」

さらに加速するドラムソロ。もはや神速の玉田ドラム。

心の声「えええええええええーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!玉田あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

鳥肌に次ぐ鳥肌。無意識に息を止めて聴いていました。

大の誇らしげな表情。客席で、以前話しかけてくれたおじいちゃんが泣きながら演奏を聴いている。(このカットで完全に号泣)


玉田のまっすぐさと圧倒的な努力を目の当たりにし、「自分も頑張らねば!」と思うシーンです。

完全にネタバレしましたが、ネタバレとか関係なしに、ラストの玉田のドラムソロは号泣ものです。

玉田という圧倒的主人公を抱える映画『BLUE GIANT』ぜひ観てみてくださいね。

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