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M-1グランプリと欽ちゃんの仮装大賞

今更ながらですが、昨年のM-1グランプリは素晴らしい大会でした。

トップバッターの令和ロマン。M-1グランプリでは長年、トップバッターからの優勝者は出ておらず、トップバッターは圧倒的に不利だと謳われておりました。

会場も視聴者も緊張感がピークに達している中、堂々のネタの入り。「少女漫画で登校中に主人公がぶつかるシーン」という題材で、知性とクリエイティビティが溢れる展開。素晴らしかった。

決勝ラウンドの2本目のネタも、1本目を遥かに上回るクオリティのままに、準優勝のヤーレンズとの究極対決を制し、優勝。

おいおいマジかよ。

すごいものを目撃してしまった。

「トップバッター不利説」を見事に覆し、歴史を、時代を変えたのでした。

令和に入り5年が経ち、M-1グランプリももはや文学とも呼べるような究極のレベルに達しているのだなと。

これからは「トップバッターの時代」が来る。いくつかのネットニュースでそのような記事も見ました。きっとそうなんだろうなと、静かに確信しました。



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先日、テレビで「欽ちゃんの仮装大賞」が放送されていました。
普段欽ちゃんの仮装大賞を見ることはありません。子供の頃少しだけ見ていたかな、くらいのレベルです。

特に何の感情もなく、冒頭だけボーッと見ていました。

トップバッターは、60歳くらいの男性。衣装を隠す黒マントで颯爽と登場しました。

男性が自信満々に「1番『バンザイ』」と自身がこれからやる演目のタイトルを言い放ち、黒マントをバサッと脱ぎました。

上半身裸。

中年男性の細身の裸。よくよく見ると、鎖骨の両端になにかイラストのようなものが描いてあります。手のひらの絵です。

男性が勢いよく「バンザーイ」と言うと共に、肩を上下させます。鎖骨がピクピクッと上下して、手のイラストがバンザイをしているように見えます。


「バンザーイ」を繰り返す上半身裸男性。ステージ横の採点表が徐々に上がっていき、17点で合格。


おいおいマジかよ。

合格すんのかい。

令和6年。

これは一体何を見させられているんだ。

いや、7周くらい回って、その男性が格好良く見えてきました。

祝日のゴールデンタイムの地上波。えげつないほどの鋼のメンタルの持ち主です。



「トップバッターの時代」は今や加速をしているのでした。


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