Darjeeling Tea Lovers Only(A09)
展望
ダージリンは世界の屋根ヒマラヤの麓に位置する壮大な風景に恵まれた保養地のひとつです。
チベット語で偉大な雪の5つの宝庫という意味を持つ標高8586m世界第三位カンチェンジュンガ、白い雪につつまれた神聖で壮大な山脈はダージリンやダージリンを訪れる人々に愛されてきました。
カンチュンジュンガの日の出を見るために、タイガー・ヒルには宿泊設備もありますが、各々のホテルで早朝4時頃タイガー・ヒルに出かけるための車を用意してくれます。雪で覆われた印象的な南壁は、朝のタイガー・ヒルから最も良く見ることができます。太陽の光でベールがはがれるように山頂が現れ、この世のものでない光景に観衆は賞賛をせずにはいられません。
神聖な光をあびた山脈を見る時、1953年5月29日、シェルパとしてサー・エドモンド・ヒラリーをエベレストの初征服へと導いたテンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay, 1914~1986)のことを思い出させます。二人は登頂の間、紅茶で体力を維持したという逸話も残っているのですが…、それはやはりダージリンティーであって欲しいと感じます。
残念ながら、朝は霧が深くてなかなかカンチュンジュンガと日の出を見ることができません。日の出を拝むことができなかった可哀そうな人のためにカンチュンジュンガのポストカードが売られているような気がするのは気のせいではないです。
タイガー・ヒルまで出かけなくても、朝霧が晴れたら歩いて見晴らしの良い場所、例えばオブザベトゥリーヒル(Observatory Hill)を歩いてみましょう。山々の風景を楽しむ人がたくさんいました。
日本人が富士山を愛するのと同じように、ダージリンの人々もカンチュンジュンガを愛しているのです。
上の記事は「Darjeeling Tea Lovers Only」中の記事です。
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Darjeeling Tea Lovers Only
ダージリンティーを愛する人へ捧げる一冊です^^
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