待ち合わせに遅刻したくない
人との待ち合わせに遅刻するということが、性格上、できない。
もちろん電車の遅延など、やむを得ない事情で遅れることはあるが、自己都合での遅刻は滅多にしない。
遅刻をしないために、自分なりの試行錯誤を重ねてきた。
数年前までは、「一本早い電車に乗る」方式を取っていた。もし乗り遅れても、本来の予定の電車に乗れば遅刻しないという寸法だ。
この方法は確実だが、問題点がある。
乗り遅れずに一本早い電車に乗った場合、あまりに早く着いてしまい、待ち時間が長すぎるということだ。
私の乗る電車は田舎を走るので、一本早いと20分早いということもざらである。
さらに、もし相手が5分10分と遅刻してきた場合(よくある)、待ち時間はさらに延びる。
そうなると、ほんの少し遅刻しただけの相手に対して、なんだかものすごく待たされたような気持ちになってしまうのだ。
そもそも、私が遅刻をしないのは、待たされるのが大嫌いだからである。相手が自分に時間を割いて来てくれるのに、無駄な待ち時間を取らせたくないのだ。
そんな私に、20分も30分も待つ必要のある安全策は向いていなかった。
そこでいま採用している策は、「ぴったりの電車に確実に乗る」という、至極当たり前のやり方だ。
至極当たり前だが、これにはコツがある。
私に合っているのは、「10分前に家を出るつもりで支度をする」というものだ。
5分前行動とはよく言うが、時間の余裕が5分しかないと、食洗機を回すのを忘れていたとか、持ち物が足りないといった土壇場のアクシデントが起こった場合に遅刻しやすい。
10分あれば、何かあったとしても、ほぼ確実に予定通り家を出ることができる。
出かける間際にドタバタしがちな私には10分必要だ、というのは長年の研究でわかったことだ。
おかげで最近では待ちすぎることもなく、遅刻することもなく、快適な待ち合わせ生活を送っている。
人それぞれやり方はあるだろうが、こんなやり方もありますよ、というお話。
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