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空想世界と内装デザイン

最近、急に冷え込んできて着る服に困っている東雲です。私自身は10月が好きだったのですが、こうも気温の変動が大きいと気も滅入るというものです。というのも私、10月生まれでして天気が良く過ごしやすい10月が好きだったわけですが、もはや私の知る10月は過ぎて行ってしまいました。こんな寒い日が続くとおでんなどの温かい鍋物が食べたくなりますね。鍋はなんといっても締めのラーメン、いや雑炊も捨てがたい。私は炭水化物を食べると幸せになるのですが、皆さんはどうでしょうか?

というのも私、昨今話題になっている挽き肉(ハンバーグ)屋さん、『挽肉と米』に行ってまいりました。このお店は大変人気で、私が予約のため朝8時半にお店に行った時、すでに100名以上はいるんじゃないかという程の列ができていました。私は友人二人に頼まれて吉祥寺店に並びに行った訳ですが、相当な人だったので今日はもう無理かな、なんて思ってしまいました。夜時間には予約できてよかったす。

私の記憶が間違っていなければメニューはシンプルに挽肉とお米、ちょっとしたお惣菜一種、あとはお酒くらいです。食券を買うタイプのお店で、このお店の最大の特徴は目の前で挽き肉を焼いてくれるという、なんとも特別感のある様式です。しかも!3個までは挽き肉を基本料金で頂けて、そこに生卵が一個付き、お米のおかわりは何杯もできるという、大容量な胃袋を持っていないことが悔やまれる様なサービスになっていました。お肉はもちろんのこと、お米も非常に美味しく、卵かけご飯にしたときの幸福感は特別感も相まってゲージを突き抜けていました。友人二人も美味しいと連呼し、うち一人はお米を5杯もお変わりしていました(笑)。この最高な体験をするために当日の朝八時半から並んでいた私の努力も報われたというものです。お米一杯一杯意外と量があるので、記事を読んでいる皆さんは胃袋と相談しながらおかわりすることをお勧めします。私は相談に失敗してお腹が苦しくなりました。

この特別感を演出する大事なものの一つに内装があるのですが、そうこの『挽肉と米』の内装、最高でした。お見せしたいのは山々ですが、うまく写真が撮れなかったことと、他のお客さんが写ってしまってるのでここでは控えさせていただきます。すでに行ったことがある方はこれから書くことに共感がいただけると思いますし、そうでない方はぜひ行ってみてください!

まずは入り口、引き戸式で格子状戸ガラスが古民家を思わせ、その横の白い壁面に浮かぶ店名がなんとも言えない名店感を漂わせています。そして入って最初に目に入るのが、二つの円形のカウンター席です。店に足を踏み入れた時点ですでに私は『挽肉と米』の魔法にかかっていました。店内の照明はコンクリートの壁と木製の内装にマッチしたフィラメント電球の様な橙色の照明となっていて、日々の苦悩を忘れさせてくれる様な非日常感が溢れていました。この空間の中だけ外とは時間の流れが違う様な感覚が、パラレルワールドに飛んでしまったのではと思わせてくれます。

円形のカウンターの中央でシェフの方が挽き肉を焼いてくれて、その方を丸く囲む様に私たち客が座っているのですが、その焼いている鉄網の上方には大きな換気扇がとんがり帽子の様に天井から降りてきていて、視線をそれに沿わせて上げてみると二階部分がそこにはありました。二階部分までお店は吹き抜けになっているのですが、おそらくそこ基本的に立ち入れない飾り部分なのではないかと思います。しかしその装飾が天井の高さをより際立たせています。2階分以上の高さがある様に見せているのです。座席の作りも言葉では説明が難しいですが、とても細かく丁寧で、いちいちこだわりに感嘆するばかりでした。

内装というものは客をその世界に引き込むために重要ということは、内装次第で客の料理への印象も大きく変わりうるということなのだろうと思います。私はよく空想している世界の街の構造や、家の図面を考えて書き出したりと色々楽しんでいるのですが、お店の内装などのコンセプトを空想することも稀にあります。どの様なことを足を踏み入れたお客さんに思って欲しいのかを設計するのがお店の内装デザインです。それぞれのお店を旅しながらどんな世界にあるどんなお店で、どの様な客が訪れるのか、物語を想像するのですが、これが内装のデザインをした人の計画通りなのか、私の想像力が逞し過ぎるのかはわかりませんが、非常に楽しいです。

是非皆様も各々の楽しみ方でお店の内装を気にかけて上げてください(笑)。

最後までお読みいただいてありがとうございます。良い暇つぶしになれたなら幸いです。またいつかどこかでお会いしましょう。

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