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【ぶらり散歩】マル秘スポットで夜の東京タワーを貸し切る

今年は全国各地で花火大会が大盛況だ。
有料化したり鉄柵を設けたりと物議を醸してもいるけれど。

残念ながら今年のボクはどの花火大会も観ることができない。

でも、夜空に刹那咲く大輪の花は臨めずとも、一晩中気高くそびえるキャンドルを拝むことはたやすい。

東京タワー。

通勤経路で立ち寄ることのできる至高のリフレッシュスポットだ。

いくつもの時代を乗り越えてなお、東京のシンボルであり続けるこの孤塔は他のどの国にも、そして国内においても比類なき美しさを放つ。

最寄りの浜松町から、秘密のスポットへと歩むこと10分。

駅前の喧騒を増上寺へ向けて足早に抜けると、とたんに人影はまばらになる。

多くの人はそのまま増上寺境内へと直進する。
そこから臨む、寺の甍に覗く東京タワーの威容も確かに度肝を抜かれるものがある。


が、ボクの目的地はそこではない。

東京タワーを浴びるように視界いっぱいに収めることのできるその場所を知る人は「まだ」あまりいない。

浜松町から直進したどんつきにある増上寺の門をくぐらず左に折れる。

そこから数分歩くと右手にこの光景が出現する。

この門、昼は通れるが夜は通せんぼ。
しかし、ここで諦めるのは早計だ。

左脇に通り道がある。
そこを通り、門を過ぎたあたりで右手の階段を登る。丁度門を正面から見た時に裏手に続く階段である。

さて。
登りきるとそこは別天地である。
歩くたび想像以上の巨大な灯りが迫ってくる。胸の高鳴りを抑えられないほどだ。

そして。

これだ。

実際は手前はもっとかなり暗い

タワー以外は漆黒の闇に包まれ、夏虫の音が涼やかに熱の和らいだ夜風にそよぐ。

用意のいい若者たちが芝生にシートを引き、思い思いに写真を撮ったり甘い時間を過ごしている。それでもそうした人影は闇に包まれているから、タワーの灯りだけが飛び込んできて、さながら貸切気分である。

贅沢だなぁ...

いつもならここで見納めて帰るところだ。
だが今日は、少し歩きたい。

遠目から眺めるばかりで久しくタワーの足元へは行っていないから、真下へと向かってみよう。

秘密の通路を抜け、増上寺の墓場を過ぎればあっという間に辿り着く。



改めてご紹介しよう。
これがエアトラベラーの目に映った夜の東京タワーだ。

ここは外国人旅行客の坩堝だ。
付近の路上をマリカーで駆け抜けたり、ベンチに腰掛けて二人揃ってクチをあんぐり開けて天を仰いだり。しゃがんだり背伸びしたりしながら仲間同士で映え写真を撮り合ったり。

適当な外国人に話しかけようかとも思ったが、仕事帰りということもあり結構疲労していたので、今日は大人しく撮影に徹した。

30分ほどで撮り溜めをして満足したボクは、ふたたび秘密の通路を戻り、浜松町のネオンに舞い戻って行った。



今日のぶらりはいかがでしたか?
通勤中にええもん見れる特権を存分に味わってきました笑

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