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【ぶらり散歩】浅草は灯篭ともる静かな夜がよろしいようで


10月8〜14日、浅草神社「浅草灯篭祭」というイベントが開催されている。浅草をもっと回遊してもらおうと地元商店会が企画運営し、今年で16回目になるそうだ。

雨の予報が出ている中だったが、今や天気予報は本当にピンポイントでないとあてにならないからとりあえずエイヤッと行ってみた。時は19:30頃。

真夏にタイからの友人と一緒に回って以来の浅草。あの日はかんかん照りで逃げ場のない日差しと暑さに参ったが、さすがに今日は長袖一枚で快適ルンルン、足取りも飛ぶように軽い。

しかしまぁ、夜の浅草寺界隈はこうもガラリと日中と雰囲気が変わるとは知らなかった。おそらく浅草を訪れたことがある人でも、この記事を見たら今度は夜に来たてみたくなるに違いあるまい。

雷門など、このド迫力である。

この時間、行き交う人は日本人よりも外国人の方が多い。皆、セルフィーや歩きながら動画を撮っているから、愛用のiPhone11を両手で大事そうに抱えて難しい顔しながら歩くエアトラベラーも完全に溶け込んでいる(自己評価)。

昼は人が多すぎてとても真っ直ぐ歩けたものではないが、夜は大手を振って闊歩できる。仲見世通りはシャッターが閉まりしっぽりとしたライトが情緒を醸し出す。脇道に整然と並ぶ提灯も味わい深い。

そして、浅草寺である。なんじゃこの大スペクタクルは!思わず「おぉ…」と呻き声が漏れてしまった。写真だと…こぢんまりとしちゃうんだよなぁ。この迫力はぜひ間近で体で感じていただきたい。仁王様の怖いこと!

ふと右手を見ればあの鉄塔が。OLD vs NEWのコントラストが美しすぎる
威厳溢れる立ち姿に息を呑む!
浅草寺本殿もライトでおめかし

おっと…いつまでも眺めていたいが、今日の目的地はここではない。

浅草神社という場所は、浅草寺に隠れて実はあまり知られていないんじゃないかと思う。浅草寺本殿の右脇にひっそりと存在しているので見過ごしがちだ。そう、ここには、神も仏もいるのだ。ありがたや!

さて、初めて見る灯籠祭とはどのようなものだろうか。鳥居で一礼して境内にお邪魔してみよう。。。



。。。。

言葉が、出ない。言葉では伝わらない。
見ていただきたい、この幻想的な極楽浄土を!

浅草の様々な商店や学校が500基近い手作りの灯籠を奉納し、ホンワリと暖かい光が、参道や建物を麗しく浮かび上がらせている。決して広いとは言えない境内であるが、ボクを含め数人が30分以上粘ってこの雰囲気たっぷりの「浄土感」をカメラに収めていた。

このイベントがあるとは知らずにたまたま浅草寺に立ち寄ったときに見かけて訪れた人は本当にラッキーだと思う。そして感じたはずだ。Japan is AMAZING!! と。

いつも思うのだが、イルミネーションにしてもお祭りにしても、他人を喜ばせるために知恵を絞り、力を合わせ時間をかけて準備し、天候なども気にしながら束の間の華や安らぎ、ときめきを提供してくれる方たちを心から尊敬する。そうした労をねぎらう意味でも、観光客の本分として存分にその作品を楽しみ尽くさせていただきたい。

たっぷりと時間をかけ、20:30頃に心ゆくまで幻想世界を堪能し帰路につくが、ここでちょうど仲見世通りの大きなライトは消灯時間を迎える。少しだけ暗転した通りと雷門を、そう言えば一滴も雨に降られなかったなとこれまたルンルンで通り抜け、浅草駅へと消えていった。


■浅草灯籠祭

開催期間:2023年10月8日 (日)~10月14日 (土)
点灯時間:日没~21:30
場所:浅草神社

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