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【エア散歩】エアビーで1時間だけニュージーランドに行ってきた

どうも!エアトラベラーです。
ただいま絶賛夏休み中ですが、あまりにも周囲の人がコロナでバタバタと倒れていくのを見たので、ビビって観光に行けていません。

いろんなことをして気を紛らわせているのですが、ここは一発エアトラベルしよう!と思い、今回はAirbnbでオンライン体験ツアーを探してみました。

これまで、HISのオンラインツアーでケニヤ・マチュピチュ・台湾の九份に行きましたが、ライオンは見えなくてしらけるし、画面の向こうで小籠包をうまそうに食べられてもな…という感じでイマイチだったので、この手の物からはしばらく遠のいていました笑

でも、世界のAirbnbならどうだろう?と、ダメもとかつ安さ重視で探ってみたところ、ちょっと面白そうなのが見つかって参加したのでシェアします。

🟧 Airbnbの体験ツアー

Airbnbは今や誰もが知る民泊サービスですが、数年前からコロナで鈍った客足をカバーするため、現地ホストによるユニークなオンライン体験コンテンツサービスが提供されています。

たくさんの体験ツアーがある

隅々まで見渡したところ、多かったのが

・街歩き系
・ローカル料理教室系
・クラフト教室系
・マジックの種明かし系
(なんで?)
・脱出ゲーム系(なんで?)

といったスタイルでした。正直、この辺はボクにはあまり響かず。全て有料なのですが、暇つぶしとは言え、お金出してまで見るほどでもなさそうと思ってしまった。

そんな中、目に止まったのが、これでした。

グッときたツアー

惹かれませんかこのタイトル。「フサフサした」って書く必要あります?笑 でも、なんかシズったというか、この写真共々ハートを射抜かれちゃったんですよね。

さてさて、何が体験できるのかな?

「ウールの羊が挨拶に来て、パットをしてくれます」意味不明だけど羊と"エア触れ合い"できそう

なかなかじっくりと牧場の仕事や生活を垣間見ることもないので、面白そうじゃありませんか。しかも、超人気なのにめっちゃ安い!801件レビューがあって評価4.93/5ですよ。まあ日本人好みかはわかりませんが。

ということで、早速1時間のツアーに申し込んでみました。

申し込んだらいきなり予定が変わった。羊を見るには暗すぎる時間に設定しちゃったんだって。

ちなみに、当たり前ですが、提供されるツアーは全てライブ。ということは現地とは時差があるわけで、本当はイギリス・エジンバラのハリーポッター ツアーなんかも気にはなったんですが、ほぼ深夜なので断念。ニュージーランドは日本+3時間なので、日中に楽しむことができるというのも選んだ理由の大きな一つです。

にしても、このサイト、実にUI/UX(つまり使い勝手)が非常に優れています。超シンプルな構成だし、翻訳もかなりの精度だし、ビジュアルメインで選びやすく、決済もあっという間。ノーストレスです。さすが。

ガイドは全て英語なので、100%楽しむために、事前に聞きたいことをいくつか準備しておきました。

一番あっためていた質問は、

これは羊さんには聞きにくい質問なのですが、食用もいますか?
I‘m not offending your sheep…, but are some sheep edible?

結局聞けませんでした 笑


🟧 ニュージーランド ロトルアへ

さあ、いよいよツアー当日です。

向かう先はニュージーランド!北島の真ん中よりちょい上にある都市ロトルア(Rotorua)です

北今回の訪問地ロトルア  ©️Google

エアトラベルのコツは、なるべく、現地の雰囲気を味わうために、ビジュアル情報を事前にかき集め、見えない雰囲気まで想像すること。さて、ロトルアっていったいどんなところ?

高台から市街を望む ※1
ロトルア湖周辺はまるで絵本のようなファンタジックなパノラマ! ※2
火山性成分で独特のカラーを呈する山 ※1
絶対に楽しい火山トラッキング ※1
世界有数の地熱地帯だから、あっちもモクモク ※1
こっちもモクモク ※1
そこかしこにカラフルな湖が点在している ※1
車のCMに使われそうな大パノラマ ※1
映える洞窟も! ※3
日本の温泉もタジタジの「ポリネシアン・スパ」※4
先住民マオリの文化を紹介するマオリツーリズム発祥の地でもある ※5
約54㎞行ったところには、「ホビット村」が!映画ロードオブザリングのロケ地です


脈打つ地球のエネルギーとポリネシアンのソウルを感じられる風光明媚な観光名所なんですね!ちなみに、ニュージーランドってどのくらいの大きさなんでしょう。あのどデカいオーストラリア大陸の横にちょこんと浮かんでいるので小さなイメージがありましたが、 ちょっと調べてみたら…

IN YOU journal

で、デケェ!北島だけで北海道よりも広いじゃん!お見それしました。こんなに広大な土地のあふれんばかりの自然がボクを待ってくれていたんですね。ワクワクしちゃいます♪

🟧 牧場に到着! ツアー開始!

あ、到着!っていうのは、Zoomのボタンを押した!ってことです。いよいよ60分の体験ツアーの開始です。

① 愉快なホストAngieさん

Hello, how are you doing〜? と登場したのは、スラッと通った鼻筋に、黒目がちのつぶらな瞳、前髪パッツンのAngie….って、それは馬!カメラのブレでちょっと表情がえらいことになってしまったのが、今回のホストAngieさん。一見強面だけど、キャラはフレンドリー。旦那さんやファミリーともども、75年続く牧場の主です。

ジョインして気づいたんだけど、今回の参加者はなんとボク一人!贅沢にも貸切状態です。Angieさん曰く、「Don't be sheepish(恥ずかしがらないで)」。早速、羊とひっかけてジョークを飛ばしてきます。

まずは、ニュージーランドを訪れたことのないボクに、気候の特徴やロトルアについて簡単に紹介してくれました。「今日はどんなものが見たい?」というので、「もちろん、羊が見たい。特に赤ちゃんね!」とリクエストして、スタートです。

今は冬。今日の気温は3℃くらい。寒い時は氷点下3℃になることも!

さて、カメラをパンするとすぐ後ろに、いましたいました、羊たち。ボクの羊歴といえば、子供の頃どこかの動物園のふれあい広場で見たことがあるようなないようなというレベル。これだけの羊を目にするのは絵本以来です。

Angieさん、大人気ホストだけあって軽妙なトークを絶やしませんが、時折クイズを出して上手にこちらの好奇心を煽ってくれます。第1問目は、「羊の鳴き声は? ヒントは、チョコレートでコーティングされた細長いお菓子!」

ちょっと何言ってんのかわかんない笑
すると「Chocolate Baaaaaaarバァァァァァァァ)って言いますよね!」だって!笑ってあげる!

続いて第2問目は、「ニュージーランドは人口500万です。さて、羊は何匹いるでしょう?」

なんとなく羊たちがこちらを意識しているような…

知ってますよ、「人の数よりも羊の数のほうが多い」と言われてるってね!「3,000万頭くらい?」惜しい!「2,500万頭ね。」ただ、昔は9,000万頭いたこともあるというかだいぶ減ってるんですね(※後で調べたら7,000万頭という説も)。ウールよりも化学繊維の洋服がかなり増えたことも影響しているそうです。

さらに続けて第3問目。「羊の別の呼び方知ってる?」これは全然わからない。正解は、雄の羊はram、雌の羊はewe(イゥ〜)という呼ぶらしい。あ、ラム肉のラム?と思ったら、それはlamb(子羊・ラム肉)。ややこしいな!

② 可愛いベビー羊

続いて、いよいよベビーを見せてくれることに!ちなみに、羊の名前が面白くって、「ホビット」とか「フロド」「ビルボ」とかいう子がいました。きっとサムやピピンもいるんでしょうね、と言ったら「ふふふ」って笑顔でスルー。。※話が見えない方は映画ロードオブザリングをご覧ください笑

ビルボ

こちらがビルボちゃん!ヤバい、キュートすぎる。物凄い勢いで(羊の)ミルクに食らいつき、グビグビと飲んでいきます。一日に飲む量はだいたい2000ccくらい。羊のミルクは、牛乳よりも栄養価が高く、また、乳牛のゲップは二酸化炭素よりも温室効果の高いメタンが大量に吐き出されることから環境問題になっており、将来は牛乳よりも羊乳が主流になると思う、とAngieさんは真顔で言います。

気がつけば、牧場のそこかしこで、赤ちゃん羊がお母さんのおっぱいに吸い付いています。ていうか、どの羊にもほぼ赤ちゃんがいます!それもそのはず、第4問目「羊の赤ちゃんはいつ生まれるでしょう?」の答えは、なのだそう。冬はお乳を飲んで、春になると生えてくる牧草を食べて大きくなるんだとか。納得。よくできてる。

白い子と黒い子がいて、どちらも完璧な可愛さ


③ 賢いジョー

話は移って、牧羊犬の紹介に。写真はジョーくん。離れたところにいても、名前を呼ぶと嬉しそうに飛び跳ねてAngieさんのもとへ駆けつけます。見るからに賢くてエネルギッシュ。

実際、どんなふうに羊をコントロールするのか、その様子を見せてくれました。ぴょんぴょんと跳ね回って牽制し、ノソノソ動く羊をみるみる一か所にまとめ上げていきます。聞いてみたんですが、羊からすると牧羊犬はちょっと怖いそうです。

ジョーに追い立てられて、おずおずと隅っこに集合する羊ファミリー

牧羊犬としてデビューするには2年ほどの訓練が必要なんだそう。その訓練は専門のトレーナーもいるらしく結構な稼ぎらしいのですが、Angieさんの場合はお父さんから先祖伝来の方法を教わったとか。

④ 人と羊毛の関係

第5問目です。「羊の毛を刈るのにかかる時間は何分だと思う?」これは難しいな。「10分くらい?」No,no,no…「10〜15よ!秒!」夏場はいっぺんに1日400〜500頭の毛を刈るんだから、1頭に10分もかけてたら終わらないわよだって。これは素直に驚いた。すごい熟練の技です。

「こんなふうに刈るのよ。この人はおっそいけど、うちらはコンテストで優勝するほど早いわ。」

MAXモッコモコになると、羊の体重は百数十kgにもなるそうです。雨に濡れるともはや立てないらしい。ですよね。。野生の羊もそんなになるのか?どうやって生きていくのか?と聞いたら、モコモコにしたのは人間なんだとか。品種改良?を重ねてより沢山の羊毛を収穫できるようにしたんですね。「だから、私たちには毛を刈る責任があるの。」

収穫した羊毛は、Angieさんの工房で糸や織物に姿を変えます。その作品の数々も紹介してくれました。下に見えるのはカラフルなウールの糸です。基本的には玉ねぎとか草木などオーガニックなもので染めていて、紫のようなどぎつい色のみ化学染料を使うそうです。

オーガニックを大事にしてるわ!

オートマチックな機械は使わず、こんな感じの木製のアナログなマシンで、ハンドルをクルクル回して糸を伸ばすみたいです。ちなみに、一番いい糸は背中の部分。最も長さが取れるからですね。

最後に見せてくれたのが、糸を紡ぐシーン。「あ、おとぎ話で見たことある!落ち着くいい音がしますね」と言うと、「私もおとぎの国からやってきたのよ」とチャーミングに返してくれる強面のAngieさん。大好きです笑

刈り取った毛を手洗いし、乾燥させ、全てハンドメイドでクラフトを作る。そうしたことを75年以上代々続けて生計を立ててきたAngieさんの牧場。いつも自然や動物と接してるからなのか、屈託がなく、のびのびと、たくましく生きているように見えました。「将来、仕事に困ったら来てね。」と最後までジョークを忘れないAngieさんの1 on 1ツアーは、こうしてあったかい気持ちで幕を閉じたのでした。


🟧 ツアーの感想

やっぱり、リアルタイムに会話しながら、知らない土地の知らないことを知るって楽しいです。このツアーを見つけなければロトルアという素敵な場所があることも知り得ませんでしたし、東京で働き、40過ぎて牧場を見るってこともなかったはずです。そして、何より英語でコミュニケーションしながらというのが非日常感に溢れていて最高

正直、戦闘力不足で、Angieさんが話してくれていることの6割くらいしか聞き取れませんでした。あとは雰囲気とか表情とかから読み取ってた。わかったふりして相槌を打つ場面も何度かありました笑 でもいいんです。また英語楽習するモチベーションが持てたんですから。

ただ、一つだけ言えることがあります。
このツアー、小さなお子さんのいるファミリーの方が向いてるわ。。。



写真の出典
※1 Destination Rotorua
※2 KAYAK
※3 Trip.com 
※4 Tripadvisor
※5 100%PURE NEW ZEALAND

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