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【ぶらり散歩】都心で千本鳥居⛩️をサクッと見られる雰囲気抜群の神社

神社の見所というと何を思い浮かべますか?

鳥居、狛犬、御朱印、本殿、社務所、賽銭箱…

詳しい方は地理や歴史、建築様式、誰を祀っているかなどなどよりマニアックな視点をお持ちかもしれません。

ズブのど素人のエアトラベラー的には、やはり「見た目」とか「雰囲気」を大事にしているのですが、とりわけ「千本鳥居」は目を引くシンボル!

異世界に通じるような神秘のトンネル
誰もがくぐりたくなるアトラクション的な要素もあり、千本鳥居を目掛けて参拝する人も多いはず。

千本鳥居といえば、京都の伏見稲荷神社の専売特許のようなイメージがありますが、実はそうではありません。

画像:THE THOUSAND KYOTO

そもそも千本鳥居とは、ご利益のあった人が「ありがとう」の気持ちを込めて奉納した鳥居が幾重にも連なっているもの。全国各地の神社でも(千本かどうかは別として)似たような光景を目にすることはできるのです。

というわけで、今日は、都内近郊で働く/住む方が電車で気軽に行ける「千本鳥居のある都心の神社3選」をお届けします。


①日枝神社(赤坂)

何はともあれ、この神社の迫力はぜひ下のインスタ動画で感じていただきたいところ。とにかく巨大な鳥居と、威風堂々たる本殿のたたずまい。そして、今回の三社の中では最長の千本鳥居を誇る圧巻のスペクタクルが参拝者を魅了します。

500年以上にわたり、徳川家と江戸城、そして江戸全体の守り神として崇め奉られてきた歴史ある神社ですが、全体的に非常に新しく近代的で、境内へは屋外エスカレーターやエレベーターで上がれるほどです。

黄昏時はまさに神が降臨しているかのような神秘の光景が!
隣接する山王稲荷神社へと続く階段も見どころの一つ
境内から裏手の出口へ出る階段沿いにビッシリと鳥居が立ち並ぶ!(下から見上げた様子)

過去記事「【ぶらり散歩】東京赤坂 日枝神社の千本鳥居でフランス人と話す」でも詳しくご紹介していますので、ぜひそちらもお立ち寄りください。

日枝神社
東京都千代田区永田町2-10-5

赤坂駅 (千代田線)2番出口から徒歩3分
溜池山王駅 (南北線・銀座線)7番出口から徒歩3分
国会議事堂前駅 (千代田線)5番出口から徒歩5分
赤坂見附駅 (銀座線・丸ノ内線)11番出口から徒歩8分
永田町駅 (有楽町線・半蔵門線・南北線)8番出口から徒歩11分

②赤坂 乃木神社(赤坂)

坂道系アイドルグループでお馴染みの乃木坂駅を出てすぐの所にある、乃木神社。明治時代の陸軍大将 乃木希典(のぎ まれすけ)とご婦人の英霊が祀られています。乃木将軍と言えば、日露戦争での陣頭指揮や、明治天皇を深く慕い崩御の際はあとを追って殉死したことで知られる名高い武人ですね。

付近は非常に閑静で、境内は緑豊かな木々に囲まれ清々しい霊気に包まれています(霊感はありませんけど)。秋にはきっと紅葉が綺麗だろうなと思いつつ千本鳥居を探すと、深入りするまでもなく本殿に向かわんとする参道の左脇にすぐ見つかりました。

写真ではわかりづらいのですが、この千本鳥居はループして繋がっています。右からでも左からでも入って出てこれる。が、やはり白い石の鳥居の立つ方が「正門」なのかな?しばし、行ったり来たりして異次元空間に身を浸してみました。

所狭しとしかし綺麗に掲げられた無数の絵馬に目をやると、さすがですねえ、「乃木坂の皆様が一生幸せでありますように」と。あ、別に乃木坂46のこととは言い切れないか。

本殿の右奥には正松神社(せいしょう神社)というこぢんまりしたもう一つの神社があります。こちらは、乃木将軍が人生の師と仰いだ吉田松陰と玉木文之進が祀られているそうです。吉田松陰は玉木文之進の甥にあたり、玉木文之進が開いた松下村塾を受け継いで国を担う大勢の重要な人財を輩出した偉大な学者…というのは日本史の時間に習ったかと。

こうした神社が時代を超えて存在することで、歴史上の人物が確かに実在したという感覚が湧き起こります。祀られる当人の偉大さはもとより、万難を乗り越えて守り続けてきた方々の信心深さと畏敬の念にはただただ首を垂れるのみです。

乃木神社
〒107-0052東京都港区赤坂8丁目11-27

乃木坂駅 (千代田線)1番出口からすぐ
六本木駅 (都営大江戸線)8番出口から徒歩7分
青山一丁目駅 (銀座線・半蔵門線)から徒歩8分


③品川神社(品川)

京急の新馬場駅北口改札を出てすぐ、第一京浜の反対側に緑豊かな「山」が見える。その麓が「入り口」。境内へと続く大階段が壮観です!ちょっと急で大変ですが、頑張って登り切ると厳かな境内が待っています。

ジョガーが駆け上ったり駆け下りたり…
境内にはもう一つ、小ぶりの狛犬と鳥居が
参道から色鮮やかな本殿を臨む

晴れた夕方に訪れると、本殿から後光のように西陽がさし、神々しさはひとしお。本殿の右脇に、お目当てのものはあります。

千本?鳥居

千本…  いや十本くらいですが、、、鳥居ゾーンが見えますね。過小評価してはいけません。くぐり抜けると十分にドラマチックで清らかな気持ちになれますよ。

品川神社は、およそ800年程前の平安時代末期の1187年に、源頼朝が海上交通安全と祈願成就を祈るために建立されました。1600年には、徳川家康が関ヶ原の戦いへ出陣の際に参拝し戦勝祈願。ご存知の通り勝利を納めたので、御礼として仮面や神輿などを奉納したそうです。なんという歴史の深さ!

境内を見渡してみましょう。豪華絢爛ではなく質実剛健という言葉が似合います。

こちらは神楽殿。神事の際に歌と踊りを奉納する舞台です

この神社、千本鳥居以外にも個人的にワクワクするポイントがありまして。実は、羽田空港が近いので離発着する飛行機が結構な迫力で上空を頻繁に飛び交うんです。かと言ってさほどうるさいわけでもなく、通るたびにいそいそとカメラを構えてしまいます笑

また、高架を走る紅白カラーの京急線のフォトスポットでもあり、元撮り鉄の血がざわつきます。

旧東海道品川宿を通過する紅白列車

訪れた日は中秋の名月が煌々と輝いており、飛行機、電車、鳥居というモチーフと相まって贅沢な絵を構成していました。いつも思うんです、ボクが撮影する時は常にベストタイミングだなって。思い立ったように出かけるんですが、それが結構いい時間帯だったりして、予想を超える魅力に出会うことができちゃうんですね(自慢かよ)。

千と千尋っぽい?
ね、絵になるでしょ?


品川神社
〒140-0001 東京都品川区北品川3丁目7-15

新馬場(京急電鉄)北口 徒歩1分


さて、神社の「目玉」千本鳥居をめぐる今回の記事はいかがでしたでしょうか?

寺社仏閣は、あまりにもその歴史が長く、また独特の様式や作法、地域コミュニティとの密接な関係があるので、一度訪れるだけではその深い魅力にじっくり触れることはできません。

しかし、いつでも無料で(お賽銭やご祈祷などは別として)訪れることができ、誰でも受け入れてくれる懐の深い存在。季節や時間帯により晴れやかだったり厳粛だったりと表情も大変に豊かで、時代を超えて地域に根ざして息づいているその感じは日常と非日常が交錯するワンダーランドと言っても過言ではないでしょう。

今日紹介した三社以外に、根津神社などにも千本鳥居はありますので、また別の機会にぶらり訪れてレポートしたいと思います。

またお会いできるその日まで、健康で幸せにお過ごしください!
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