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【雑記帳】「ある」を使うか、「ない」を使うか

言葉使いの話です。
誰かに何かを問いかける時、自分がどちらの言葉を使っているか思い出してみて下さい。

「〜ありますか?」と尋ねる人もいれば、
「〜ないですか?」と尋ねる人もいます。

「〜できますか?」と尋ねる人もいれば、
「〜できませんか?」と尋ねる人もいます。

どちらも同じことを尋ねようとしているのに、
片や「ある」を使い、片や「ない」を使っています。

なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか。
この違いには、どんな意味があるのでしょうか。

「足りている」のか、「足りていない」のか

「ある」にフォーカスする人は「足りている」ことにフォーカスしやすい人です。
自分が持っているもの、相手が持っているものに目を向けます。

一方、「ない」にフォーカスする人は「足りていない」ことにフォーカスしやすい人です。
自分に不足しているもの、相手に不足しているものに目を向けがちです。

こんな例えを聞いたことがありませんか?

水が入ったコップが倒れてしまいます。
慌てて元に戻すと、コップの中にほんの少し、水が残っていました。
それを見て、「よかった、こんなに残っている」と思う人と、「あーあ、これしか残っていない」と思う人がいます。

前者の方がポジティブに感じ、後者の方がネガティブに感じませんか?

その人の性格が、使う言葉を選んでいるかもしれません。
反対に、使う言葉に性格が影響されている場合もあるでしょう。

そのことに気がついてから、ぼくはできるだけ「ない」という言葉を避けて、「ある」という言葉を使うようにしています。

「ポジティブ」と「ネガティブ」は劇薬

この2つの言葉は、取り扱いがとても難しいです。
ポジティブを「善」、ネガティブを「悪」と扱われやすいからです。

別の言い方をすると、人を裁く(ジャッジする)言葉として使われやすい、ということです。

誰だって、時には落ち込んだり、時にはイラっとしたり、時には悔しい思いをするものです。
そんな「時には」まで悪いイメージを植え付けられるなんて、窮屈じゃありませんか?
あまりにも寛容がなさすぎます。

その点、「ある」と「ない」という言葉には、人を裁くほどの威力はありません。
でも、意識的に使うことで、ポジティブやネガティブにほんの少し方向を変えられます。
しかも、どの方向を選ぶかは、自分で選択することができるのです。

ポジティブになろうと意気込む必要もなければ、
ネガティブになったと落ち込む必要もない。
ただ、「ない」という言葉を控えて、「ある」を使うだけ。

その方が、心を軽くして生きられますよ。

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