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#ショートストーリー
物語綴り
窓際でソファを背もたれにしてコーヒーを飲んでいると
ローテーブルに置いているスマホに一件の通知
片手に持っていたコーヒーを置いて通知を見る
そこにはなてことないメッセージ
そのメッセージに思わず笑ってしまった
だけど理由もなく沈んでいた自分には
水の波紋が広がるように
気持ちを明るくしていく
それだけで今日は少しいい日になった感じ
「ありがとう」
心の中でお礼を言って
会話を紡いでいく
物語綴り
ぽつ、ぽつ、ぽつ、ぽつ、ぽつ。
一定のリズムで雫が落ちる。
ここは古い建物だから、強いが雨が降る時期は雨漏りなんてしょっちゅうだ。
どうしてもマイナスなイメージしか持てないものだけれど、静かに落ちるこの音はなんだか好きだ。
今日も外は強い雨が降っている。
また雨漏りがするだろう。その音に私はきっと耳を傾ける。