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物語綴り

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2023年4月の記事一覧

誰かの「好き」に興味を惹かれて、その世界を垣間見る。
それがいつしか私にとっても「好き」になる。その流れから広がる輪はなんて素敵な世界なんだろう。
時にはその世界の深さにネガティブになることもある。でも自分の「好き」に目を向ければ、何も気にならない。
今日も「好き」を謳歌しよう

はるかぜ

はるかぜ

風が頬を撫ぜる

そんな表現がしっくりくる

春の穏やかな風

こちらの気分次第であてはまる表現が
変わるとは思うけれど

夏のように湿り気をおびるわけでもなく
秋のようにそっけないわけでもなく
冬のように痛々しいわけでもない

そんなことを思う午後の日

波の動きにあわせてたゆたう月の道。
夜道に浮かぶ月が綺麗で、海までやってきた。
そこに見える月の道は、まるで自分を誘うかのようにはっきり映る。
きっと月の魔力がそうさせるのであろう。幻想的な風景に魅了されながら、今日も月夜を彷徨う。

窓の外を眺めてはため息をつく
毎日変わらない景色を見ているはずなのに
息苦しさばかり
窓をあければ少しはマシになるが
それも束の間
何を求めて眺めるのか
それも忘れてしまった