コラボ小説「ピンポンマムの約束」エピローグ
本作は、さくらゆきさんの「紫陽花の季節」シリーズと、私の「澪標」シリーズのコラボ小説です。本作だけでも楽しめるように書きましたが、関連作品も読んでいただけるとより興味深く楽しんでいただけると思います。
※扉絵は、さくらゆきさんの作品です。この場を借りて御礼申し上げます。
退院してから初めての通院は金先生の診察だった。2週間ぶりに訪れた病院の無機質な建物が懐かしかったが、入院患者ではなくなった疎外感も同時に引き起こした。
あたしは、西日が差し始めた病室とカウンセリング室を見上げた。病棟では、際限なく日常が繰り返され、海宝さんも忙しく業務をこなしているに違いない。米田先生は、カウンセリング室で、あたし以外の患者と日々向き合っている。そんな日常に外から思いを馳せることに、寂しさと、かすかな優越感を覚えながら院内に入った。
外来の終了が近く、待合室にいる患者はまばらだった。電灯が妙に薄暗く感じた。金先生の診察室前の長椅子に掛け、モニターに表示される番号を確認すると、あたしが最後だった。効きすぎたエアコンが白いカットソーの背中の汗を乾かし、身体の熱を奪っていく。パープルのロングスカートを履いた足にも悪寒が走った。周囲を見回すと、エクスポージャーのために、血相を変えて外来のある1階を往復したことを不意に思い出し、赤面してしまう。視線を動かすと、見覚えのある病棟の看護師さんが、ストレッチャーを押してCT室に向かうのが目に入った。海宝さんに会えないかときょろきょろしたが、偶然は訪れないまま、機械音とともに、あたしの番号がモニターに大きく表示された。
「久しぶりですね。どうぞ、お掛け下さい」
聞きなれた抑揚のない口調に、古巣に帰ってきた安堵が全身を満たした。
初めて入った外来の診察室は窓がなく、机上にパソコンと血圧計のみが置かれていた。看護師さんの立ち合いもなかった。
金先生の眼鏡は、細くスタイリッシュな縁なしに変わっていた。見慣れた眼鏡がないと、顔を見るときの焦点が曖昧になる。クールビズなのかネクタイはなく、白衣の胸元から光沢のあるベージュのシャツがのぞいていた。落ち着いたデザインのワイシャツが定番だった先生にはめずらしい。
「退院してから、強迫症状はいかがですか?」
「相変わらず強迫観念は来ます。家族を巻き込まないように努力しているのですが、早く安心したい衝動に負けて確認に巻き込んでしまうことがあります……。家族だと遠慮がなくなってしまうようで」
「何度も確認してしまいますか」
「入院前よりは、だいぶましになりました。それに、ばあちゃんも父さんも、先生方に言われてから、前のように相手をしてくれません」
「よい傾向です。では、どうしてもご家族に確認したいときは一回だけにしてください。それ以上、確認を求めた場合は、応じないようご家族にお願いしてください」
「わかりました」
「強迫観念に追い詰められて、死にたいと思い詰めることはありますか」
「いえ、今のところは」
「まずいと思ったら、すぐに受診してください。わかりますね」
「はい、ありがとうございます」
「ご家族に尋ねて安心する以外に、強迫観念をやり過ごす方法は」
「他のことに没頭します。高卒認定試験の勉強とか、先生に貸してもらった本を読むとか。近いうちにバイトを始めて、無駄な時間を作らないようにします」
「いいですね。強迫行為が好きなだけできる時間をつくらないよう、生活のリズムを整えるのは重要です。他には」
「マインドフルネスを試してます。あたしはメイクが好きだから、近くにいる人の顔の造りとか、どんなメイクをしているかを観察すると観念から距離をとれます。あと、自分を鏡に映しながら、呼吸の速さ、皮膚の感覚、顔色とかを観察します。鏡の前でメイクをし、変わっていく顔を見ながら、自分を客観的に見るのも効きます」
「あなたなりの方法を見つけ、定着させたようで安心しました。強迫観念を放置できる勝率は」
「7対3くらいです。そうそう、このあいだ、参考書を買いに本屋に行ったらマインドフルネスの本がたくさんあったので、もっと勉強して活用したいと思いました」
そのとき、音質の良くない放送で、外来受付終了のアナウンスが入った。金先生は腕時計にちらりと目を遣った後、机の引き出しから、用紙を一枚取り出してあたしに渡した。
「奏先生がマインドフルネスの講座を開いています。関心があれば、参加してみてください。既に彼のファンで満席かもしれませんが」
「奏先生……?」
金先生が誰かをファーストネームで呼ぶのを聞いたことがなく、違和感を覚えた。
「失礼しました。川副先生です」
金先生はやけにはっきりと言い直した。
コラージュ、神社とバーベキューのときの金先生の川副先生への言動。眼鏡やシャツがお洒落になったことが、点と点がつながるように結びつき、はっとした。
「でも、川副先生って、高校のとき彼女がいたと湊さんに聞きましたが」
室内には他に誰もいないし、防音がしっかりしていることはわかっていたが、あたしは極限まで声を落とした。
「彼が目覚めたのは高校時代だと聞きました」
金先生は忙しなくキーを叩く音に被せて、早口で言った。
「ああ、そうなんですか」
それを知っているのは、関係が進んでいるからだろう。先生は言葉にしなかったが、否定しなかったことが答えだと確信した。
冷淡な仮面の下に高い女子力を秘めている金先生と、甘い容姿からは想像できない不器用なサッカー男子の川副先生。
「激しくお似合いです、お幸せに。あたしも、頑張らないと、海宝さんとの約束が果たせないなあ……」
海宝さんの名前を口にしたとき、金先生が手を止め、思い出したように机の引き出しを探る。
「海宝さん、今日来てますよね。病棟に寄って、ご挨拶していこうかな」
先生は椅子を回転させ、あたしに向き直る。
「海宝さんは、先週お辞めになりました」
「え、どうしてっ!?」
「あなた宛の手紙を預かっています」
受け取った若草色の封筒を乱暴に開け、はやる思いで同色の便箋を広げる。
千秋さん
急に病院を辞めてごめんなさい。
ここ数か月、栃木の母の具合が悪く、新潟と栃木を行き来することが多くなりました。母は施設に入っていますが、私は一人っ子で看護師です。できるだけのことをしたいと思いながら、なかなか退職する決心がつきませんでした。
そもそも、私が還暦を迎えてから、未経験の精神科に飛び込んだのは、私が傷つけてしまった方と同じ病気で苦しむ患者さんの回復を助けたいと思ったからです。私の自責の念からくる自己満足だとわかっていましたが、必要な過程でした。当初は私が患者さんの回復を支える意気込みでしたが、それは驕りだと早々に気づかされました。私は、恐怖に耐えてエクスポージャーに挑む患者さんに力をもらってばかりでした。
特に千秋さん、あなたは私が担当させていただいた強迫症の患者さんのなかでも、かなり重症でした。そのあなたが、試行錯誤を重ねながら、しつこい強迫観念と対峙する姿に大きな力をもらいました。
あなたが退院できるまでに回復したとき、私のなかで区切りがつき、病院を辞める決断ができました。先日ようやく、私が傷つけた方の墓前に立つことができました。
千秋さん、本当にありがとう。あなたが、私が結婚式でつけたピンポンマムの髪飾りを自分の結婚式でつけると約束してくれたこと、本当に嬉しかったです。
どうか、迷わずに幸せへの道を進んでください。もう、あなたと会うことはないでしょうが、どこかであなたの幸せをお祈りしています。
海宝澪
「何でっ、お礼を言うのは、あたしのほうだよっ……! あの人、自分の傷を曝して、あんな話を作って、あたしの認知の歪みを治そうとしてくれた!」
あたしの叫びは空気を切り裂いただけで、どこにも届かなかった。
「経験も知識も豊富なのに、ひよっこの私を立ててくれる器の大きな方でした。私など足元にも及びません」
金先生の声には静かな哀愁があり、あたしの喪失感を深めた。
力が抜けた手から滑り落ちた便箋と封筒が床に落ちた。
金先生が拾い上げ、読んでいいかと目で尋ねた。あたしが頷くと、先生は遠慮がちに目を走らせた。
「ピンポンマムの髪飾りとは、あなたが神社でつけていたあれでしたか……」
金先生の無機質で低い声が病室に響いた。
「一方的にこんな手紙残して、いなくなっちゃうなんてひどいよ。時々病棟に顔を見せて、ここまで回復したよって報告したかった。なのに、もうあたしと会うことはないって何っ!」
大粒の涙が白い床に落ちた。堪えても嗚咽が漏れてしまう。毎朝、彼女の凛とした姿を見て気持ちが引き締まったことが思い出され、胸を締め付けた。
美生さんに連絡を取れば会えるかもしれないと思ったが、海宝さんがそれを望んでいないことはわかった。彼女は、あたしの依存心に気づいていて、こうすることで断ち切ってくれたのだ。
「私では御不満でしょうが、これからもあなたの主治医です」
金先生があたしの前に立ち、両肩に手を置いた。
「先生は黙っていなくなったりしないよねっ?」
あたしは座ったまま先生にしがみついた。
「これからもあなたの主治医だと言ったばかりです。聞こえなかったんですか。強迫症は、長い年月のなかで、症状が変わることもあります。受診はしっかり続けてください」
相変わらずの毒舌だが、肩に乗った大きな手の感触が優しかった。
「その顔で出ていかないでください。私がきついことを言ったと良からぬ噂が立ちます」
金先生は感情を排した口調で言い放つと、ポケットから黒いハンカチとウェットティッシュを取り出し、あたしに突き付けた。相変わらずの女子力の高さに閉口した。
「涙腺が弱いなら、マスカラはウォータープルーフにするべきです。メイクの専門家を志す人なら、そのくらい心得ているのが当然でしょう」
そこまでひどい顔をしているのが情けなく、ウェットティッシュで目元を拭った。黒くなったティッシュを見ると、返す言葉がないことに腹が立った。アイロンのかかったハンカチで頬を拭うと、かすかに海のような香水が香った。その香りが優しく、また泣きそうになってしまうのが悔しくて突っかかった。
「先生がそういう嫌味言うから、口が悪いとか、冷たいとか言われるんですよ!」
先生は聞こえなかったかのように続ける。
「川副先生の神社で、ピンポンマムの髪飾りをつけて挙式すれば、海宝さんも喜んでくれるでしょう。その頃には、強迫症やエクスポージャーのことなど忘れていることをお祈りします」
言うだけ言うと、「薬は今まで通りでいいですね」とマウスをかちかち始めた。
「そのときは、先生も絶対出席してくださいね! それまでに破局していないことをお祈りいたします」
あたしも言うだけ言って満足し、「ありがとうございました」と慇懃無礼にお辞儀をして診察室を出た。
★
あたしが「ピンポンマムの約束」を果たすには、それから12年もの年月がかかってしまった。
あたしは高卒資格を取得し、大阪の大学の化粧ファッション学科に進学を決めた。それを機に米田先生のカウンセリングを卒業したが、金先生の診察は3ヶ月に一度、帰省して受けていた。
あたしが大阪に行って2年目に、金先生と川副先生は、めでたくパートナーシップを結んだ。川副先生のご両親は驚いたが、息子の性的指向には薄々気づいていたらしい。金先生の出自がご両親の懸念材料になったものの、最終的には医師という職業がプラスに作用したという。宮司の後継ぎは、川副先生のお姉さんの息子さんにすることで解決した。
後で聞いた話だが、最初にアプローチしたのは川副先生だったらしい。金先生の言動に同じ匂いを感じ取り、猛アタックしたと聞いて驚いた。
あたしは大学で、服飾、被服学、デザインを学び、卒業時には美容師免許とメイクアップ技術検定を取得していた。エクスポージャーを習得していたあたしは、強迫症再発の兆候があっても大事には至らず、学業の大きな妨げにならなかった。
長期休みに励んだアルバイトの給料を手首の傷を消す治療代にあてたおかげで、就職活動の頃にはだいぶ目立たなくなっていた。
無事に東京のヘアメイク派遣事務所に就職できたあたしは、成人式、卒業式、結婚式、広告モデルなどのヘアメイクを担当した。大切な瞬間のために美しくなる手伝いができる充実感は、しんどさを上回った。
父さんとばあちゃんの懇願で地元に戻ったのは30歳のときだった。
ヘアサロンのアシスタントをしているとき、同僚に街コンに誘われた。そこでマッチングしたのが6歳年上の湊だった。
神社でのバーベキューで顔を合わせていたことを思い出したあたしは、強迫症だった過去を知られたら、彼が引いてしまわないか怖かった。湊は、自分がバツイチで、別れた奥さんに息子さんの養育費を支払い、定期的な面会をしていることがネックにならないか不安だったという。
いずれも杞憂にすぎず、あたしと湊は3年かけて愛を育み、結婚を決めた。
湊は「ピンポンマムの約束」を叶えたいあたしの意志を尊重し、秋に和装で式を挙げようと言ってくれた。式は縁を結んでくれた神社で、川副宮司に執り行ってもらうのは考えるまでもなかった。
だが、文金高島田に髪飾りをつけても、綿帽子で隠れてしまう。それなら、挙式後に近くの結婚式場で披露宴を開き、そこで色打掛を着て、あの髪飾りをつけようと話がまとまった。
★
挙式の日は、ようやく冷たくなった空気が心地良い秋晴れになった。
雅楽が奏でられるなか、斎主の川副宮司と巫女に導かれ、紋付羽織袴の湊と白無垢のあたし、両家の親と親族が境内を進む。
若い頃の川副先生は、整い過ぎた目鼻立ちがきつい印象を与えたが、年齢を重ねたことでそれが緩み、気品あふれる宮司になっていた。
強迫症に苦しんでいた頃は、神社で式を挙げるなど想像すらできなかった。たくさんの人に支えられて今があることに感慨を覚えながら歩みを進める。
拝殿に入場し、湊が左側、あたしが右側に座る。斎主の祓い言葉が清澄な空気に溶け、大幣が振られると、心の襞まで浄められる気がする。湊は親友が神職を務める姿を目の当たりにし、笑いを堪えるのに必死だ。
斎主が二人の末永い幸せを願って奏上する祝詞は、この上なく雅に響く。湊の親友で、あたしもお世話になった彼に執り行ってもらえる幸福に胸が震える。
雅楽が奏でられるなか、あたしと湊は、巫女の介添えで小中大の盃でお神酒を酌み交わし、永遠の契りを結ぶ。感慨深い瞬間なのだろうが、あたしは作法を間違えないかで頭が一杯だった。
湊が声量たっぷりの低い声で、誓いの言葉を読み上げる。あたしは、最後に名前を添える。
次に控えていたのが玉串奉納だ。
奉納の最中、緊張していたせいか、久々に強迫観念が浮かんだが、厚い化粧の下にぞわぞわ感を隠して平静を装う。
あたしと湊に続き、両家の親や親族が玉串を奉納する。緊張でがちがちになっている父さんとばあちゃんがきちんとできるかに注意が集中し、強迫観念から距離を置くことができた。
巫女が親族全員にお神酒を注ぎ、起立して三回で飲み干す。縁もゆかりもない二つの家族が結び付く感慨で胸が一杯になる。
斎主が、式が滞りなく終了したことを神様に報告する。一同起立し、斎主に合わせて神様に一礼して感謝を伝える。
斎主や巫女に続き、新郎新婦、両家の親、親族の順で退室して、式の終了だ。
30分に満たない式だったが、緊張でくたくたになり、へたり込みたくなる。だが、あたしは大きく深呼吸して気持ちを立て直す。
披露宴には、川副宮司のパートナーの金先生も出席してくれる。四十を過ぎて生え際が後退し、鋭かった舌鋒は緩んだが、抑揚のない話し方は相変わらずだ。米田心理士は既に定年退職しているが、川副心理士が連絡を取ってくれて、出席の返事がもらえている。久々に会えるのが嬉しい。
あたしは秋晴れの空を見上げて語り掛ける。
「海宝さん、遅くなってしまってごめんなさい。ようやく『ピンポンマムの約束』が果たせます」
あたしは信じている。海宝さんは、この空の下のどこかで、あたしの幸せを祈ってくれていると。
(完)
神前式 主要参考サイト
※1 この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。
※2 強迫症の治療方法は一例です。治療については、専門医にご相談ください。
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松田慶子(上島国利監修)『本人も家族もラクになる 強迫症がわかる本』(翔泳社、2017年)
もつお『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』(KADOKAWA、2021年)
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みやざき明日香『強迫性障害治療日記』(星和書店、2019年)
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映像資料
名探偵モンク(2003)
アビエイター(2005)
マザーレス・ブルックリン(2020)