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伊豆長岡温泉お散歩市活動記録03

久々の活動記録更新。プロジェクトのメンバー間でも活動をアーカイブしていくことの重要さを話したところで、今後とも色々と発信して活動記録として残していければいいなと感じている.

noteやInstagram以外の発信の仕方についても模索はしてみたいところだ.

さて、前回9月に、予定されていたお散歩市が緊急事態宣言発令中ということで中止となり、私たちの研究室(+協力してくださっている民間企業さん)のまちづくり展示も延期となっていたが、無事宣言が9月末で解除になったことで、10月に展示を行うことができた.今日はその報告を.

※ちなみに今回のお散歩市は大学の行動方針に伴って、学外活動がNGだったため、当日の活動は先生と民間さんにお願いをする形でした...次回こそは現地で!

温泉駅 展示「伊豆長岡まちなか再生研究」

前回の7月の展示では「地域生活」という視点から伊豆長岡を見て、調査・分析をして、このまちにあったらいいんじゃないかという小さな提案(アイデアカード)を作ってお散歩市に訪れた方々に投票をしてもらった.

今回の展示では「健康」という視点からのまちなか再生研究.

なぜ「健康」が重要なのかと言えば、この地区には、順天堂大学付属静岡病院という伊豆半島の中核病院的な病院があり、年間に延べ68万人(これは伊豆の国市に訪れる宿泊者数66万人に匹敵する)の方が外来及び入院に当病院を訪れる.病院という機能ではあるが、伊豆半島全域からお客さんが訪れる施設があるのだ.中々な資源である.

そこで学生に課されている成果は調査・分析をすることとアイデアカードを作成すること.そしてアイデアカードを作成するにあたっては、「健康」に関連するものにどのようなものがあるかを整理する必要があった.

「健康」と一口にいっても色々あり、身体的健康や心理的健康、病気になってしまった人を治す場所(病院)、病気になる前に診察を受けたり健診をしたりすること(フレイル・未病予防)、そもそも健康的であるために運動できる場所・施設、ウェルビーイング/幸せになれるコンテンツなどなど...

上にあげたものは、大きな「健康」という視点の中にあるキーワード、イシューになる.もちろん、まだまだ重要なことはたくさんあるだろう.

こうして出来上がった30弱の小さな提案を地域に人々にジャッジしてもらい、気になる提案を3つを選んで投票してもらった.

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コミュニケーションツールとしてのアイデアカード

次回の展示が11月のお散歩市ということで、noteを書きながら次の展示に向けてどんなアイデアカードを作っていこうか考えているわけだが、7月・9月(10月)と取り組んできて、アイデアカードに対して感じていることを少し言葉にしておこうと思う.

この投稿のはじめにアイデアカードを小さな提案という呼んでみたが、「ネタ」「ネタ帳」と言ってもいいだろう.

「こんなことがココでできたら面白くないですか??」というアイデアをテーマごとにまとめておくことで、すぐできることはその場の勢いでやればいいし、そうでなくてもアイデアは温めておくこともできるので、確かに「ネタ帳」なのだ.困ったらポケットから出して対応することができる.もちろん、そのネタを応用して違うネタを創るということもできるだろう.

それと、そのアイデアカードを展示して感じたのは、訪れた方々とカードを通すとまちづくりの話が自然とできるということだ.都市計画やまちづくりに対する敷居が下がるという感覚.

投票結果を見ていても、地域の方々がどんなことを自分事として考えているのか都市計画やまちづくり、開発という視点で認識できるようになる気がする.もちろん、投票が多い=地域の民意というわけではないので、そこはしっかりと吟味する必要があるが、少しでも地域の気持ちがわかるのはすごいことだ.

そう考えるとアイデアカードによって都市計画やまちづくり、建築を生業としている人と地域の方々をつなぐコミュニケーションツールになっているのではないかと最近感じている.

地域の人々の声は、アイデアカード/小さな提案というフィルターを通して翻訳され、お互いがなじみのある言葉/イメージでまちを考えることができる.

アイデアカード/小さな提案は、まちづくりと地域とのコミュニケーションをつくる翻訳装置の一つなのかもしれない

とはいえ、アイデアカード一つにそんなに大それたことは言えないだろうということも言えている.

しかし、アイデアカードを作る学生側として、何のためのアイデアカードなのかということを考え続けないと、すぐに作業がノウハウ化されて流れていってしまう気もするので、こうした少し無理やりに深く考えてみることも重要かなと思っている.

・・・

さて、少し深く抽象化しすぎてしまったので、頭より手を動かして面白くて楽しくなれるようなアイデアカードを考えるとしよう.

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