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【展覧会レポ】#14 国際アートフェア 東京現代2023 @パシフィコ横浜 | 2023.7.7-9

こんにちは!Webデザイナーのしいのきです。

ディレクターからデザイナーにキャリアチェンジした際の目標である
「見る目を鍛える」
べく、訪問した展覧会の感想をnoteにまとめています。

今回は第14回目、
2023年7月9日に見に行きました、国際アートフェア「東京現代2023」をレポしていきます。拙い文章ですが、お付き合いいただけますと幸いです😊


︰展覧会情報 
東京現代 Tokyo Gendai 2023
https://tokyogendai.com/ja/
パシフィコ横浜
2023.07.07-09







01 | 一流の現代美術大集合祭り


前回レポした「East East Tokyo」は、
東京中のアートギャラリーの作品が一同に集まるお祭り、と表現したのですが、今回はそれの「世界版」という感じで、洗練された作品郡と展示空間でした。


会場に入ってすぐにお迎えしてくれるモニュメント


東京で国際アートフェアが開催されるのは何と30年ぶりということで、展示場には日本人よりも海外の方が多い印象でした。

とくに韓国の方、フランスの方が多い印象を受けました。

今回の展示会のアートディレクションを担当された方が知り合いでしたので、チケットからポスター、Webサイト、展示マップまで洗練されたデザインにも注目。

こんなに大きなイベントのアートディレクションが出来るなんて本当に凄い・・✨️

会場には各国よりすぐりのアートギャラリーがブースを作っており、様々な現代アーティストの作品を見ることができました。

公式サイト
https://tokyogendai.com/ja/



02 | 心が動かされた作品


自画像


今回の展示会で1番心に残った作品です。

膨大な作品を見すぎて、アーティストの方をチェックするのを忘れていたのが悔やまれます🤦‍♀️
どなかご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

こちらは自画像だったと思うのですが、
技術や表現力もさることながら、飾らない「ありのままの今」の表現に吸い込まれるように見入ってしまいました。

展示のされ方も、通路側に面で展示されていたので、この作品が私には輝いて見えて、思わず足を止めてまじまじと細部まで見ていました。

自分が動物好きということもあって、
相棒の凛とした立ち姿を入れていることもとても素晴らしい「今」だなと思い。こちらが今回1番好きな作品でした。

相棒が隣りにいることでオーラが増す、一蓮托生な存在感がいいです。




03 | 技術に感嘆した作品


王依雅
繁空录-荣华赋, 2023, 绢本设色,
149 x 128cm @sokaart_taipei


こちらは台北のアートギャラリーから「王依雅」さんの作品。
気になってInstagramを見たら、お美しい方でした・・!!


遠くから見た時に「うわぁ~細かい…!!」と思って近づいてみたら、白だと思っていた背景にも全て絵が描き込まれていて、2度驚きました。


紫に吸い込まれる紫頭の人


後ろから見たら頭が同じ色でビックリしました😅

これこそ「写真では伝わらない」。
現物を見た時の感動は言葉でも伝わらない。
実際に見られてよかった作品でした。



04 | AIと芸術家の共存について永遠に語ってくれ


背景はグランドセフトオートのゲーム画面

このゾーンは本当に不思議で、コンピューターを使用したり、AIで絵を作成したりと最新の技術でアーティストが作品を作ったエリアでした。

この絵も、コンピューターがあるルールで通った線の軌道を、アーティストがアナログで描くという不思議な作品でした。

面白かったのが、ある国のアーティストがAIに「AIと芸術家の共存について永遠に語ってくれ」とお願いして、本当にいつまでもAIが語っているという動画作品😅

5分にまとめられてましたけどねw

人間はずるいですよね、
AIには永遠に語らせてたった5分にまとめてしまうなんて。

最先端技術とアーティストの発想が交わった不思議空間で面白かったです。



05| 「現代アートってよく分からない」という人へ


少し今回の展覧会からは脱線します。

よく現代アートの展覧会を見に行くのですが、「現代アート」と聞くと「理解できない」「よく分からない」という感想が最初に聞かれるので少し私の見かたについてお話します。

現代アートだけではなく芸術作品全般についてそうなのですが、
「理解しようとしない」「分かるわけがない」と思っていつも気軽な気持ちで展覧会を楽しんでいます。

日本人は真面目なので「何か感じ取らないといけないんじゃないか」「分からないといけないんじゃないか」と思って芸術と向き合う傾向があるそうで、

分からない物に抵抗感を抱きつつも、
何かを得て帰りたいと思うようです。

私が思うにそんなに真正面から受け止めても疲れるだけなので。

「こんな物の見方があるのか」「こんな風に表現するのか」「へ~面白いなぁ」くらいの軽い感じで、とくにその日何も得られなくていいやと思っています。

結局そこで出逢うのは自分自身で「何を見てどう感じたか・何も感じなかったか」という現象が起きれば十分かなと思っています。
もちろんそんな気持ちがちっともわかなくてもいい。

多分、数百点の展示物のうち2~3個は感動したり「何か感じた」と思う作品があると思います。その作品が心に残っていればいーや、という気持ちでいいと思います。



06 | だから現代アートが好き



少しだけ脱線の続き。

もうひとつ、現代アートの好きなところについても語らせてください。

現代アートの良さ、それはなんといっても
商 業 に と ら わ れ な い 自 由 な ク リ エ イ テ ィ ブ!!!!!!!(大声)

もちろん、アーティストも生活があるので、全く商業的でないかと言われれば100%ではないかもしれません。

ただ、毎日私が向き合っているデザインには、
クライアントがいて、ターゲットがいて、商材があって。

誰かを動かさないといけないデザイン。なわけです。

がんじがらめです。

マージンが、パディングが、ブロックが。
成果、目的、手段。

そんな頭にふっと。
現代アートは「クリエイティブってもっと自由なんだよ」と思い出させてくれます。



その時の「脳の開放感」
頭の中と心がふわ〜っと軽くなっていく感じ。

これは西洋美術や東洋美術にはない、
現代美術ならではの感覚なんじゃないかと思います。



07| 気づきと考察


前置きが長くなりましたが、
そんな思いで今回の展示会も訪れておりますので、
だいたいの作品は「わ~凄いなぁ~」と思いながら見ておりまして(小並感

そのうちにある感情に気づきました。


「綺麗すぎる。」


うん。
最初にお伝えした通り今回は一流の祭典

各国の素晴らしい現代アート作品を、一流のアートディレクターがディレクションしているので、全てが美しい。広い。見やすい。

その時に改めて、
自分が心動かされるものについて考えることが出来ました。

私の心が動くものは「人間らしさ」で、
「葛藤」「苦悩」「普通の生活」「風刺」「生きるか死ぬか」この辺りの表現があると凄く心がワクっとします。

今回の展示は綺麗すぎるあまり
「計算された葛藤」のように私には見えてしまいました。

その中でもいくつか好きだなぁと思えた作品を上記にあげさせていただきました。


また、今回はとにかく作品数が多くて途中で疲れてしまい、
多分半分くらいしかちゃんと見られていません😅

「見る」ための体力もつけたいなぁ〜



最後までご覧いただきましてありがとうございます!
今後行きたい気になる展覧会については、こちらにまとめておりますので、よかったらご覧ください。

今回の展示会レポはいかがでしたでしょうか!?
分かるわ〜、よくまとめたね〜!と思ったら「♡」していただけると嬉しいです🙌🏻

最後までご覧頂きありがとうございました!
また次回の展覧会でお会いしましょう〜!

ご覧いただきありがとうございます☺️Webデザイナーの方のためになる記事、一緒に勉強が頑張れるような記事を書きたいと思っていますので、応援していただけるととても嬉しいです。