日本はESGよりもSDGsに偏重しているってことを知りましたby. Googleトレンド
本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。以下の記事を読んでいてSDGsもいいけど、ESGもちゃんと勉強しなきゃなと思いました。
「へぇ~」と思ったのは、世界と日本での、ESGとSDGsのグーグルトレンドの結果です。本日(2021/07/15)までの5年間の推移を日本と世界で比較してみましょう。
世界のSDGsとESGのトレンド比較
以下のように、過去5年間のSDGsとESGのトレンドは基本的には赤線のESGの方が青のSDGsよりも上で、直近は、SDGsの方が若干人気って感じですね。
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日本のSDGsとESGのトレンド比較
こちらは日本の過去5年間のSDGsとESGのトレンドです。一目瞭然ですよね。圧倒的にSDGsが人気、大人気。というかESGが人気なさ過ぎ。
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日本はESGよりもSDGsに偏重している
上記で比較してみてわかったように、日本はESGとSDGsで行くと圧倒的にSDGsに偏重していることがわかりました。以前にBRIDGEsのセミナーを聞いたときに、SDGsの日本での認知度はとても高い。一方で、おじさんたちのためのもの「Senior Development Goals」になってしまっているきらいがある、とおっしゃっていたことを思い出しました。
ESGとSDGsの違い
そもそも、ESGとSDGsの違いはなんだったかというと、以前こちらの記事で書いた内容の再掲ですが、以下でした。
ESGは、ESG投資という文脈でそもそも使われている用語であることからもわかる通り、リスク評価の観点。長期的な投資を考えたとき、環境・社会・ガバナンスの3つの無形資産(土地や工場など有形ではない資産)の重要性が高い、という考え方ですね。
ESGがリスクの観点であるのに対して、SDGsはトップライン(売上)もしくは事業機会の観点です。企業は、長期的に社会価値を創造できる事業を行うために、どのような課題に取り組んでいくべきか、という観点です。
原因の一つは個人の投資意識か?
ESGは投資であり、日本人ってあまり投資しませんよね。なんてったって1000兆円の個人資産が投資されないで、現金もしくは預金にとどまっている国ですから。。。
個人(家計部門)が保有する「現金・預金」の残高は前年比5・5%増の1056兆円で、年度末では過去最高となった(引用元:読売新聞オンラインのこちらの記事)
日本のESG資産は、欧米の1/5以下
また、ESG資産保有額のデータを見ても、以下の通り、欧州・米国がそれぞれ10兆ドル以上なのに対して、日本は2兆円レベル。5分の1以下。
出典:エネルギー白書2021の第2章より(PDFこちら)
これESG投資ではなく、ESG資産、なんですね。どういうことなんだろう。ESG関連の金融資産の保有額みたいな、意味なのかな。ちょっと、今日はそこまで勉強する時間がないので、取り急ぎ、オリジナルのGSIAのレポートのリンクだけここにメモっておきます。
The Global Sustainable Investment Review 2018
http://www.gsi-alliance.org/wp-content/uploads/2019/06/GSIR_Review2018F.pdf
まとめ
まず、今日の学びとしては、日本ではESGの認知が低い。SDGs偏重である、ということ。もう一つは、その理由の仮説の一つとしては、投資意識の低さではないか、ということ。
今日のまとめとしては、SDGs勉強するのもいいけど、ESGについてもっと勉強しないと、という認識を持ちました。
このほか、当方のESG/SDGs/CSV関連の記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。
ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie
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