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ある30代会社員の人生の転機となった年<瀧本哲史さんが私にくれたもの>

私にとって2012年はとても特別な年でした。もう9年前になります。2012年9月8日(土)が特に思い出に残る一日でした。その日、私はお台場の日本科学未来館の「みらいCANホール」というところにいました。

前日の夜から2日間にわたるあるセミナーに参加していました。当時、そのセミナーに参加しようと思った動機は以下のようなものでした。

(1)交流会があったので、人脈を作るってどういうこと?という「なぞ」に迫れると思ったこと
(2)そうそうたるメンバーの話が聞けてコスパが高いと思ったこと
(3)自分のキャリアパスに思い悩んでおりなにかヒントがほしかったこと
(4)藤原和博さんの記事を読んで面白いなぁ、と思い聞いて見たかった

セミナーの登壇者は、藤原和博、田端信太郎、瀧本哲史、茂木健一郎、小林正弥、ガー・レイノルズ、竹中平蔵(敬称略)などなどそうそうたるメンバーが並びました。テーマは「これからの働き方」といったものだったと記憶しています。

心のスイッチを押したとき

ここのセミナーはとても有意義であったし、非常に楽しいものでした。
しかし問題は交流会にありました。

当時のうぶな私は、慣れない異業種交流パーティ(立食形式)で、ただ時間をやり過ごすだけでした。

モヤっとしたままの帰りのエレベーター
ドキドキしていました。

このまま帰ってしまっていいのだろうか?

そのとき頭にフィードバックしたのがセミナーの中での滝本哲史さんの言葉でした。

セミナーや自己啓発本で「心を改めてる人ばかり」
明日から行動に移してください

エレベーターの「閉」のボタンを押した瞬間。私の中で別のスイッチがはいったのでした。

「このあと新橋に皆で飲み行かないですか?」

そこからは、ゆりかもめの駅に行くまで、片っ端からセミナー帰りと思われる人たち、「新橋についたら飲み行きましょう。駅でまっててください」と言って回りました。

それがどうした?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。大学ではサークルにも入らず、あまり積極的に飲み会にもいかなかった私にとっては、とてもチャレンジングな行動でした。

二次会開催~Facebookコミュニティ立ち上げ~

結果として18名の方が、新橋の飲み屋に集まりました。「ゆる」~いConnectionで明日を変えていくActionを生み出す「たま」ご(Innovation)を育でていこう、という名目のもと「ゆるたまの会」というFacebookコミュニティー(非公開)を立ち上げることが、その飲み会の場で決まりました。

その後、この「ゆるたまの会」は4,5年に私、年間数回の学びをアウトプットする異業種交流会として運営し、私にとって人脈であったり、経験であったり、社会人としての大きな礎となりました。

パパになった2012年

9月からちょっとさかのぼって2月。長男が生まれました。
その時漠然と思ったのは不安でした。
この子の育つ社会は良いものであってほしいし
自分自身も、この子が生きて行く上での
ひとつのお手本となれるように日々精進したい

でも、自分ってたいしたことないよなーーーー。。。

そんなモヤモヤしていたものが輪郭を帯びて、自分を押しつぶしそうになっていたときに、何か、ヒントが得られるんじゃないか。そう思って参加したのが冒頭に紹介したセミナーだったのです。

2012年の最大の学び

そして、そんな私の気持ちを一つの行動に転換してくれたのが瀧本さんの先に紹介した言葉でした。そのセミナーの中で、瀧本は、こんなことも言っていました。

1.若者よ武器を持って立ち上がれ
2.チームを作れ
3.多様性を受け入れろ
4.変わった&冗長性のないネットワークを作れ

私は、この4つ目の「変わった&冗長性のないネットワークを作れ」に向かってその日、行動を変えました。

行動することが、人を変えていく
心のスイッチは自分自身でしか押せない。

これが2012年から、いまでも私の心に刻まれている大切な学びです。その学びを私にくれた瀧本哲史さんは2019年8月10日に47歳という若さでこの世を去りました。

セミナーでの語り口は、滑舌が悪い上に早口、そして皮肉っぽく毒がある。でも、実際に、瀧本さん本人を目の前にして、お話をしたときは、とても温かい人でした。

ポドキャストで言語学者に本書を紹介しました!

そんな彼の著書の一つ「2020年6月30日に会おう」を友人であり言語学者のナリタくんのPodcast「ホンタナ」で紹介してきました。以下が、ホンタナのサイトでの紹介文です。もしよかったら聞いてみてください。

引き続きしのジャッキー・ナリタ体制でお送りしている今回、しのジャッキーさんに大きな影響を与えた人物の著書を紹介します。エンジェル投資家として多くの人々・企業に影響を与えながら若くして夭折した瀧本哲史が、しのジャッキーに、我々に課した宿題とはなにか、瀧本亡き”再決起”の2020年6月30日を経て、我々はこの世紀をどのように生きていくのか。考えるヒントが詰まった回になりました。

11:40〜 フリートーク「ふせんノートと5年日記」(〜46:30)
39:04〜(46:30〜) 紹介回
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感想会も公開されました。

瀧本さんはなぜ「2020年6月30日にまたここで会おう」という言葉でこの講演を締めたのか? 『僕は君たちに武器を配りたい』との併せ読みを終えて感想回に臨んだナリタ。瀧本さんの(武器を配って)個人を強くせんとするための語りと、「8年後にまたここで会おう」とつながりを呼びかける語りはどう結びつくのか。今なおしのジャッキーほか多くの人の心の武器となっている、瀧本さんのビジョンに思いを馳せる感想回となりました。

12:02〜 フリートーク(Clubhouseグループと久しぶりのオフ会)
32:43〜 感想回
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おわりに

以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!

形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標にnoteを更新してますしのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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