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「数の奴隷」に注意!アウトプットのスループットを高めるには(後半)

前回(以下)は、本noteでのアウトプットの「生産性=アウトプット/インプット」を高めるにあたって、インプットにあたるnote編集時間を測定し始めてみようかな、というところまで書きました。今回は、そもそものアウトプット、つまり何を成果とするのか、について書いてみたいと思います。

成果とは何か?

もっとも重要なことは、成果を何と置くかです。目的もなくやっていてもしょうがないので。本noteを書くにあたって、念頭に意識していたのは安宅さんの「イシューからはじめよ」です。本書の主な主張は以下と説明しています。

「問題を解く」より「問題を見極める
「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる
「知れば知るほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる
「1つひとつを速くやる」より「やることを削る
「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる
引用元:「イシューからはじめよ/安宅和人

そして、ここで、バリューと生産性の話が出てきます。そこで先に紹介した数式(生産性=アウトプット/インプット)が出てきます。生産性を高めるアプローチは投下時間を少なくする効率性の追求と、成果を高める効果性の追求の2つの方向性があるということです。

バリューがある、とはどういうことなのか?

イシューからはじめよ」では、成果を高めるに当たって、それはバリューのある仕事をすることであり、バリューは「イシュー度 x 解の質」であり、この両方を高いレベルで満たすことがバリューのある仕事だとしています。

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「イシュー度」とは「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」、そして「解の質」とは「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」となる。
引用元:「イシューからはじめよ/安宅和人

どんな問題解決のためにnoteをやっているのか?

では、私はnoteを書くことで、どんな問題を解決したいのでしょうか。ほぼ1年前の2021/1/24のこちらの投稿を見ると以下のようなことが初期の課題意識として書かれていました。

・問題意識:2020年4月に管理職昇格、人材育成必要
・解決の方向性:コンテンツが必要(?)
・問題意識:インプット過多
・解決の方向性:2021年の抱負「形のあるアウトプットを出す、を習慣化」

わかったこととしては、感覚的に問題と解決の方向性を捉えてやってきたな、ということです(苦笑)

少なくとも、インプットをたくさんしている割には、アウトプットに繋がっていないと感じていることが問題ということになります。また、アウトプットとしてコンテンツ化を意識している、ということがわかりました。

本noteにおけるインプットとは

ところで、私がインプットといったときに、それはビジネス書を読む、ということになります。そのほかにも、ビジネス番組をみたり、セミナー・研修を受講したり、調査報告書・レポートを読む、ウェブを調べる、ニュースメディアを見る、といったインプットもありますが、特に業務以外の時間において、書籍を読むことによるインプットの時間が圧倒的に多いです。仕事であれば、それ以外にインタビュー現場観察といったインプットもありますが。

数の奴隷になるリスク

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私は、過去、年間の書籍読了冊数を重視していました。一方で、たくさんインプットしても、思ったほど自分の中に知識が蓄積されていないように感じていました。

例えば、「あの本面白かったですよ」と言えたとしても、それがどう面白かったのか?、何が自分にとっての学びだったのか?、それを具体的に自分のアクションに生かすことができたのか?、そういったことを明確に言えないことが多いように感じていました。

それでも乱読していれば、そういったものものも自分の中でそのうち繋がってくるんだろう、と思っていました。

それに、1冊1冊、読むごとに、その本からの学びをまとめるようなことをしていると、ものすごい時間がかかるので、次の本に進むことができません。KPIとして書籍読了冊数を意識していると、これはストレスになります。

これが本記事の前半で、アクセス数を目的にすると数の奴隷になるリスクがあると書いたことの原体験になります。

本来、書籍、特にビジネス書を読む目的は、ビジネスに生かすためです。とりあえず、他人からおすすめされたり、話題になっていたり、する書籍を読み漁っていても、どう生かすのか、がはっきりしていないと数の奴隷になってしまいます。

数の奴隷の状態は、とにかく数字を追う状態になってしまいます。今月は10冊読んだ、とか年間100冊は読むんだ、とか。でも本質的には、書籍を1冊も読んでいなくても日々の業務に取り組む中で知識を得て、それを次のタスクや業務に生かしバリューを出せていれば、それで良いわけです。

では、なぜ書籍を読むのか?

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仕事がら、新規事業開発をしていたころは、プロジェクトごとにこれまで全く縁のなかったような領域・テーマでバリューを出していく必要が多くあります。

そういうときに、もっとも効果・効率的な情報収集の方法の一つが、その領域・テーマの専門書を読むことだと思います。省庁が出しているレポートを読むという手もありますが、テーマは限られます。また、やはり書籍というのは、著者の考えというバイアスがあることを注意すれば、その領域・テーマに対して体系的に知識を得られるという意味で非常に、効果・効率的な情報収集の方法だと思います。

まぁ、こういう仕事直結で書籍を読むときは、学びがそのまま業務に直結するので成果はわかりやすいです。ただ、新事業開発って、そのテーマの専門家がいるところに入っていってバリューを出さないといけないので、専門書を読んでもそれって、キャッチアップというか、課題発見のためのインタビューとかをするためのスタートラインに立つことでしかありません。

フロー型読書はキツい

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過去に蓄積してきた知識の引き出しと組み合わせていけないと、付加価値を出すのは難しいという問題意識もありました。なので、常に、そのとき取り組んでいるプロジェクトにかかわらず色々と乱読しつつ、そのときたまたま読んでいた本の知識と、プロジェクトの偶発的な巡り合わせの中で発想するというフロー型な発想術でこれまで乗り切ってきたのだと思います。

また、知識の揮発性(読んでもすぐ忘れちゃう)がやばくて(記憶力悪い?)、結局また同じ時間かけて同じ本を読むことになってしまうこともしばしば。。。そうやって読み返すたびに学びがあるような本があることも確かですが、前読んだときはこういう学びがあった、という土台があってから再読するのとでは学びの質が違うであろうと思います。

やっぱりプロジェクトでがっつり読んだ本の内容はよく定着しています。

なぜコンテンツ化するのか

かくして、私は、書籍を読んだ学びをあとからでも効率的に繰り返し使えるようにコンテンツ化しないと読み損だ、と感じるようになったのだと思います。また、コンテンツには時には自分が直接伝えるという行為をしなくても、代わりに伝たえてくれうるというのも、魅力の一つとして感じていると思います。

ここでわかったこととしては、後で自分も含む他人が読んでわかりやすいコンテンツをどれだけ作れるか、は一つの成果の指標なんだな、と思えてきました。

そうすることで、フロー型の読書からストック型の読書ができるようになるのかなー。というと、結局は、コンテンツ=noteの記事をたくさん書く、ということになるのか。。。

かくして、学びのKPI探しの旅はつづくのでした。(オチがなくてすいません)

おわりに

以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!

「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標にnoteを更新してますしのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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